コロナ禍により様々な番組で演者がリモート出演するなか、YouTuber芸人のフワちゃんがその存在感を大きく示しているという。
「常にカメラ目線で待機していないとならないリモート出演は、ふだんのスタジオ収録よりも緊張度が高く、なかなか慣れない芸能人が少なくありません。その中でフワちゃんはいつものハイテンションな振る舞いを見せつつ、抑えるべきところでは静かにしているバランス感覚の良さも発揮しており、もはや“リモート芸人”と呼べるほどの適性を見せています」(テレビ誌ライター)
彼女がリモート出演に向いている理由には、お団子頭とカラーヘアピンを常用するファッションも役立っているようだ。リモート中継ではワイプのような小さい画面に表示されている時間が長く、見た目の特徴が薄いと埋もれてしまいがち。その中でフワちゃんはシェイプでも色合いでも一目で見分けがつくため、テレビ的な絵作りには実に向いているのだという。
「しかも彼女は派手な見た目やブッ飛んだ発言とは裏腹に、意外にインテリな一面もあります。東洋大学の文学部では中国哲学文学を専攻。そこで学んだ中国語は中国人観光客と『私のネイル、可愛いでしょ?』といった会話を交わせるほどの腕前です。今年5月10日に放送された特番の『あたらしいテレビ 徹底トーク2020』(NHK)では、テレビ東京の佐久間宣行プロデューサーや脚本家の野木亜紀子といったテレビ界の重鎮と並んで出演。そこでも物怖じせずにフワちゃんらしい発言を連発し、このトークを『七人寄れば文殊の知恵を超えるかも』と表現したところはさすがでした。見た目でもトークでも存在感を発揮できるのですから、もはや“リモート収録時代の寵児”ということもできそうです」(前出・テレビ誌ライター)
そんな才能あふれるフワちゃんが、ホンの数年前までは売れないお笑い芸人だったというのだから、まったく、運命というものは本当にわからないものだ。
(金田麻有)