新型コロナの影響による広告収入の大幅減が、テレビ界の秋の改編期を襲っている。とりわけフジテレビで制作費カットの嵐が吹き荒れているようだ。やり玉に挙げられる大物キャスターの運命は──。
苦境のフジでは、高額ギャラで制作費を圧迫する大物キャスターにメスが入り始めた。
同局関係者が語る。
「来年3月に終了する『とくダネ!』は、局の方針を相談された小倉智昭が『そこまで苦しいならやめよう』と応じ、円満打ち切りとなっています。しかし、今年9月末にいち早く終了する『直撃LIVE グッディ!』の安藤優子(61)への通告は、決して穏便なものではなかったようです」
同番組で年間のギャラ1億5000万円を稼ぐと言われる安藤だが、収入を失う以上に引っ掛かったことがあるという。なんでも「恩を仇で返す扱い」といきまいているのだ。フジ関係者が続ける。
「安藤にとって屈辱的だったのは『グッディ』を終わらせて前番組の『バイキング』を1時間延ばす新体制です。10月からは『グッディ』の制作スタッフが『バイキング』に駆り出されるとのことで、誰が見ても『安藤外し』の改編なんです」(フジ関係者)
87年の「FNNスーパータイム」以来、30年以上フジに貢献してきた思いが強い安藤が、激しい憤りを感じたことは想像に難くない。
「クビ宣告を受けた際、彼女は無言かつ怒気を込めた表情で席を立ったと言われます」(フジ関係者)
すでに番組終了まで2カ月を切ったが、安藤が現場で放つピリピリムードは今や、最高潮に達していた。
「以前からスタッフを厳しく叱責するのは日常茶飯事でした。安藤の当たりがきつすぎて、三田友梨佳アナが心労から番組を休養する事態もありましたが、今はそれ以上。収録のたび『プロの仕事をしなさい!』とカミナリが飛び、『ヘタなことを言ったらどやされる』と、スタッフは戦々恐々です」(番組関係者)
もっとも、恨みを募らせる一方で、今後の身の振り方に関しては苦悩しているようだ。こんな耳を疑うような吐露も聞かれた。
「古いつきあいのスタッフとの雑談でポロッと『仕事がなくなったら仏門に入ろうかしら』と、出家宣言をしたというんです。女帝一流の強がりなのかもしれませんが、周囲をザワつかせています」(フジ関係者)
秋からフジの別番組への起用説も浮上しているが、世俗とは一線を画してしまうのだろうか。