堺雅人が主演を務めるTBS日曜劇場「半沢直樹」の第4話が9日に15分拡大で放送され、平均世帯視聴率22.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。初回22.0%、第2話22.1%、第3話23.2%に続く4週連続の22%超えに、局の上層部もホクホク顔だという。
「初回から4話連続20%超えは、14年10月期にテレビ朝日系で放送された『ドクターX~外科医・大門未知子~』以来、約6年ぶりの快挙となりました。関西地区ではさらに4ポイントほど高めですね。7年ぶりの続編ということや、新型コロナウイルスの影響で3カ月遅れで放送が始まったことで、ファンの期待がより高まったのもいい結果に結びついているようです」(エンタメ誌記者)
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの絶好調ぶりだが、一方で、高視聴率に貢献している視聴者のほとんどが中高年層で、若者世代のほとんどが見向きもしていないという情報もある。いったいなぜなのか。
「実は10~20代の若者のほとんどが半沢直樹にはまったく興味を示していないんですよ。そもそも、ドラマとはいえ、登場人物がなぜそこまで仕事に躍起になっているのか理解できないようですね。また、あまりにもリアリティに欠けるシーンが続出することで、逆にドン引きする人も多いようです」(前出・エンタメ記者)
ネット上でも「パワハラや情報漏えいがまかり通る世界観に笑った。これ誰が観てるの?」「上司が『文句あんのかこの野郎』とか言ってて吹いた。完全にパワハラ案件だろ」「他社に出向してる人に自社の重要情報を漏らしちゃダメでしょ。完全にクビですわ」「いくらなんでも極秘資料を流出させるのはありえない。話題だったから流し見してたけど、もうお腹いっぱいです」など、酷評が飛び交っている。
最近は、新型コロナウイルスの感染防止のために、三密を避けるのは当たり前とされているが、キス寸前のレベルで顔が接近するシーンにも呆れる声が上がっている。「半沢直樹」の反応は、リアルな職場での温度差も表しているのかもしれない。
(ケン高田)