トリビアのお次は、個性派出演者たちの舞台裏エピソードだ。作品内の対立よろしく、主演の堺を中心に、役者たちの意地とプライドをかけた火花の散らし合いをのぞいてみよう!
撮影現場の様子について番組関係者が言う。
「今回、堺さんは、特に銀行の専門用語などが多いので、自宅や移動の車内でセリフ回しを何度も繰り返し音読して覚えていると聞きます。現場ではすでにイメージトレーニング万全で、瞑想するように目を閉じて台本さえも持ち込まないのです」
当然、NGがほとんどないという堺。しかし、演技のハードルが上がることで、他の共演者は戦々恐々だという。
「ある共演者は、『セリフの長い主演(堺)がトチらないんだから、自分なんかが失敗できない』と漏らしてました。共演者たちに無言のプレッシャーを浴びせています」(前出・番組関係者)
そんなピリピリ感の極みが、半沢に立ちふさがる天敵・大和田常務役の香川照之(47)だったという。
「香川は堺とは、昨年の映画『鍵泥棒のメソッド』で共演し、演者として火花を散らし合った因縁がある。一方で香川は、特別出演ということを割り引いても、あの北大路欣也(70)を差し置いてエンドロールのトメ(最後)に名を連ねている。これは香川にとって相当なプレッシャーで、近寄りがたいほどのオーラを放っています」(TBS関係者)
一方、こうした現場の空気を破るように軽口を叩いてムードメーカーになっていたのが、半沢の同期・渡真利役の及川光博(43)と半沢の良妻役で再注目され、実生活でも新婚の上戸彩(27)だという。
「上戸の演技については『相変わらずの大根役者』とか『シリアスな作品の中で浮いている』といった声も確かにある。しかし、あの緊迫した中に、上戸のほんわかした演技が入ることで、作品に抑揚がつき、より緊迫した場面を際立たせる意図があるそうです」(テレビ誌ライター)
プライベートでは、昨年9月14日の誕生日に、EXILEのリーダー、HIRO(44)と結婚。さる芸能関係者が現場での上戸の様子をこう語った。
「上戸は、セリフをノートに書き込み、写経のように頭に詰め込んでいたそうです。半沢への接し方でも『地で演じていいですか?』と提案したそうですが、演出サイドはもう少し過剰な演技を要求。わざとらしいほど半沢の頭をナデナデしたり、体をバシバシ叩いてみせた上戸も、『他のシーンから絶対浮いてるよ!』と苦笑したそうです。しかし、演出の福澤氏は上戸がブレイクするキッカケとなった01年の『3年B組金八先生』(TBS系)の第6シリーズからのつきあい。お互い全幅の信頼を寄せており、結果的にはそんな演出がみごとにハマッています」
その上戸と急接近していたというのが、前半のキーマンとなった愛人・未樹役を演じた壇蜜(32)だ。
「壇蜜の出番になると、なぜか関係のない男性スタッフまで集まってきたそうです。しかも、壇蜜の衣装は女性スタイリストと本人に全て任せていたので、まるでフィギュアスケートの衣装のような真っ赤な過激ドレス姿も採用された。男性スタッフは『目のやり場に困った』と言いながらも、うれしそうでしたね。上戸は『立っているだけでセクシーだわ』と壇蜜に話しかけ談笑していたそうです」(前出・芸能関係者)
すでに登場回が終わった壇蜜の「好影響」が、上戸の今後に表れるといいが‥‥。