8月17日に安倍晋三総理が受けた慶応大学病院での7時間半に及ぶ検査をめぐり、健康不安説が浮上している。13年前の9月、持病の潰瘍性大腸炎の悪化で電撃退陣した悪夢再び─と各マスコミは報道するが、果たして何が行われたのか。
慶応病院側は「6月に実施した人間ドックの追加検査」と発表。安倍総理自身も「体調管理に万全を期すために検査を受けた」と説明したが、国指定の難病である潰瘍性大腸炎に詳しい消化器内科の専門医は、次のように根本的な疑問を投げかけるのだ。
「そもそも6月の人間ドックでやり残した検査を2カ月も経った8月に追加で実施すること自体、通常では考えられないことです。また、6月の検査で何らかの異常が見つかったための再検査との見方もあるようですが、総理というスーパーVIPの異常を主治医らが2カ月間も放置しておくはずはありません。結局、医学的かつ科学的な見地に立てば、6月の検査後、安倍総理の持病である潰瘍性大腸炎が増悪(炎症が広がり、状態が悪くなる)ないしは再燃(寛解状態を維持できなくなる)を来し、体調不良に耐えきれなくなった安倍総理が緊急の検査ないしは治療のため、慶応病院に駆け込んで主治医に助けを求めた、と考えるのが最も合理的です」
そしてこの消化器内科専門医によれば、
「このような場合、より詳しい下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)と上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を実施するはずです」
安倍総理にとってはまさに悪夢のような7時間半だったと言えるが、中でも主治医が最も懸念しているのが、潰瘍性大腸炎の「ガン化」だ。潰瘍性大腸炎の発症から30年以上が経過すると、ガン化の確率は30%以上に上昇するとのデータがある。17歳で発症した安倍総理の場合、病歴は50年近くにも及ぶため、
「医学的にみれば、安倍総理の大腸は少なくとも十数年前から『前ガン状態』にあると言っていいでしょう。そして、今後、前ガン状態からガンを発症した場合、即時の大腸全摘術が推奨されるため、総理としての執務どころか、政治家としての仕事を続けていくことすら難しくなる」(前出・消化器内科専門医)
安倍総理は今、支持率も病状も、掛け値なしの瀬戸際に追い込まれている。
8月25日発売の「週刊アサヒ芸能」(9月3日号)が「禁断の検査室」について詳しく報じている。