その大胆艶技の萌芽は、当時中学生だった浜辺がワケあり小学生を演じた映画「エイプリルフールズ」(15年公開)にまで遡る。
この作品は、シングルマザーに育てられ、自分は愛されていないと思い込んでいる浜辺が、寺島進演じる昔気質のヤクザに誘拐されるストーリー。
その合間には、道路に倒れた際、白いショートパンツの横から清楚な白いパンツがチラリ。そして、ヤクザたちにワゴンの後部座席に押し込められた浜辺は、抵抗するために脚をバタつかせる。その脚はカエルのように膝が曲がっており、股間が無防備に丸見えになるが、脚をジタバタさせる様子がまさに迫真の演技として、脚光を浴びた。
そして「脱・清純派」としてファンの間でも認知されたのが、17歳で主演を務めた映画『君の膵臓をたべたい』(17年公開)だった。タイトルがショッキングで、内容もかなりスキャンダラス。余命いくばくもない女子高生を演じる浜辺は、北村匠海(22)演じる同じクラスの男子と死ぬまでの貴重な時間を過ごす。
親にウソをついて、2人で1泊旅行をすることになり、夜、ホテルに泊まるシーンで浜辺は「ねぇ、女の子と一緒に寝れるってうれしくないの?」と、ウブな北村を挑発。さっさと「じゃあ私、お風呂に入ろっと」と髪をアップにして泡風呂に入るのだが、わがままで天真爛漫な浜辺が「私をベッドまで運んで」と、北村にお姫様抱っこをねだるサービスシーンまである。
極め付きが「死ぬまでにやりたいこと、最後のひとつ。恋人じゃない男の子といけないことをすること」と「レイプ志願」よろしく、浜辺が北村を後ろからハグするシーン。その言葉に興奮した北村が、無理やり浜辺の手首をつかみ、ガバッと床に押し倒す。白のブラウスからふっくらとした双丘がクローズアップで照らし出される、なんとも悩ましい場面なのだ。そして浜辺は目に涙を浮かべ、なんとも複雑な表情で見つめてくる。映画ライターは「この顔がたまらない」と絶賛して、
「この北村が襲いかかるシーンは、ネット上の動画サイトにアップされると、あっという間に削除されたいわくつきのもの。浜辺の露出はあまりないものの、レイプシーンを想起させるため、好事家の間では、ブレイク前から期待の女優として注目を浴びたのです」
まさに旬なタイミングで、連ドラ出演。誰もが目をみはる演技度胸も、そのたまものと言えそうなのだ。