日本テレビ系「news zero」のMC・有働由美子(51)には、嫌悪感をあらわにする仇敵がいた。なんと、あの菅義偉氏(71)である。
日テレ関係者が明かす。
「以前から有働は菅氏が大の苦手で『あんなに近寄りがたい雰囲気の人はいない』と周囲に語っていました。そんな苦手意識が菅氏との直接対決でモロに出てしまったんです」
菅氏の自民党総裁選への出馬を受けて、9月2日生放送の同番組で本人インタビューが行われたが、
「有働は菅氏に対し『ほぼ支持を固めて余裕のよっちゃんみたいな感じですかね』と、目上の人に対して失礼すぎる名前イジリを皮切りに、トンチンカンな発言を連発。菅氏が政治主導によるマスク不足解消について話している最中には『アベノマスク?』と茶々を入れ『違いますけど』と返されてもしつこく『違うの?』と、居丈高につぶやいていました」(前出・日テレ関係者)
あげくの果てに「ちなみに菅さんはピンチヒッターですか?」とまで言い放ったのである。失言連発のインタビューは、当然ながらネット上で大炎上。〈これから総理大臣になろうとする人間に言うコメントか〉〈敬意のカケラもない〉と有働への批判が相次ぐ事態に陥った。
「局内でも『菅総理が誕生したら、日テレだけ冷遇されるのでは』と、有働のスタンドプレーの代償を不安視する声が出る始末でした」(前出・日テレ関係者)
そんな有働の報道スタイルについて、往年の名キャスターの影響を指摘する声が出ている。
「有働が報道番組キャスターのスタンスとして意識しているのが、かつての『ニュースステーション』(テレビ朝日系)の久米宏(76)です。有働自身、NHKにいた30代の頃から『久米さんみたいなキャスターになりたい』が口癖でした。今回、菅氏に辛辣な言葉を連発したのは『権力者に迎合しない』という、久米がたびたび強調している手法を表面だけ猿真似した結果でしょうね。もっとも、久米のような軽妙洒脱さはなく大失敗に終わってしまいましたが‥‥」(NHK時代の同僚)
しかし後日、有働自身の口からインタビューは失敗ではなかったとの総括が行われたのだ。9月4日放送のラジオ番組「うどうのらじお」(ニッポン放送)で、冒頭から菅氏とのやり取りをこう振り返ったのである。
「『余裕のよっちゃん』発言を『自分のすばらしい思いつき』と自画自賛。炎上していることについては『これは失言になるのかな』『偉い人だからって違う態度でやったほうがいいのかな』と不満タラタラでした」(前出・日テレ関係者)
さらに「オンエアを見てのご意見は批判であったり罵倒であってもプロとして受け止めるが『意見を見てのご意見』は元情報が間違ってどんどんなっちゃう。これ危ないから!」とネット上での批判にも釘を刺したのである。
さらに、彼女は〈この手の顔は頭が悪い〉とネット上に書かれていたことについて猛抗議。「私はそうだけれども」とへりくだりつつ「この手の顔は賢い人も多い」と怒気を込めて反論した。
ところで、そもそもなぜ有働は菅氏が嫌いなのか。
「彼女は極端なまでの『年上オヤジ好き』を公言していて、飲んでいる時には『どんな中高年男性が好みか』だけで朝まで語れるほど。ただ、芸術家風のおしゃれでダンディなオヤジが好きらしく、いかにもカタブツの菅氏とは正反対なんです。年上オヤジの外見にうるさい有働だけに、菅氏には見た目からして抵抗感があるのではないでしょうか」(前出・NHK元同僚)
「再対決」に期待しよう。