初の「ヘア大臣」就任は大失敗に終わったが、元国会議員政策秘書で、「官邸支配」(イースト・プレス)などの著書がある政治評論家の朝倉秀雄氏は、こう評する。
「今回の組閣では、高市早苗総務相(58)、橋本聖子五輪相(54)の二人が起用されていますが、女性議員を多く閣僚に起用したほうが世間受けはいいし、女性の支持率も上がることは間違いない。衆議院なら5回、参議院なら3回当選が入閣基準と言われる中で、三原さんはまだ当選2回。およそ70人の待機組がいるわけですから、登用が見送られたのは当然かもしれません」
しかし、落選の理由はそれだけではなかったという。
「三原氏は3年前に24歳年下の元公設秘書と再々婚している。その前に交際していた男性も秘書として出張先に堂々と同行させるなど、公私混同ぶりをたびたび指摘された。韓国では娘の大学不正入学疑惑のある人物でもゴリ押しで法相に起用されていますが、日本では世論が許さないでしょう」(政治部デスク)
閣僚に一定の女性枠があっても、「タマネギ女こそ恥を知れ!」と、起用は厳しいのが現実なのだ。
「ちなみに初入閣した橋本五輪相も、14年のソチ五輪の打ち上げで男子フィギュア代表の高橋大輔に抱きついたキス写真がスッパ抜かれた。元スポーツ選手の血が騒ぐのか、酔ってハメを外すことも多く、他にも乱痴気写真が出ることが警戒されている。それでも、細田派が東京五輪を前に最後のチャンス、と泣きついて入閣したが裏目とならなければいいのですが」(政治部デスク)
はたして、五輪まで自重することができるか。
話を三原氏に戻すと、鈴木氏は落選の背景をこう解説する。
「確かに、参院選の政見放送では安倍総理とツーショットで出演し、『恥を知れ』発言など発信力にも定評がある。野党攻撃の切り込み隊長としてドブ板の選挙戦では頼りにされています。とはいえ、発信力の強さは一歩間違えば失言と表裏一体。加えて政治的実績もなく、発信力があだになって落選したのでしょう」
もはや大臣就任ははかない夢と消えるのか。政界関係者が語る。
「支援者の集会では参加者がツーショット写真を撮ろうと長い行列を作ります。希望すれば、プリントした写真にサインをしてくれるので、希望者があとを絶たない。毎回、『金八』で共演した“幼なじみ”が何人か激励に来ることも、人とのつきあいを大事にする人だと感心させられました。先輩の丸川珠代氏は街頭演説で中高年の支援者にギュッと抱きつく戦法が効果的で、参院選最多の114万票を獲得した。元芸能人の三原氏も潜在能力は高い。かつてのアイドル時代に培ったヤンキー罵声とセクシー艶技を発揮すればまだまだチャンスはあるはず」
かつてイタリアのチチョリーナでも成しえなかった「ヘア大臣」に、最も近いところにいることは間違いないのだが‥‥。