日本テレビ系ドラマ「35歳の少女」で主演を務める柴咲コウ(39)を巡る株価上昇の動きが止まらない。その背景には何が──。
これまで同業大手をバックにしていた「柴咲株」は、ビジネスシーンで必ずしも高評価ではなかった。民放キー局の関係者もそれを認めて、
「もともと彼女は警戒心が強く、よくも悪くも、他人と距離を取りたがる性格。現場でもADは完全に無視され目も合わせてくれないほどだったんです。その結果、スタッフから『お高く止まっている』と言われることも少なくありませんでした」
18年に登壇した製薬会社のCM発表会でも「自分のことでいっぱい、いっぱいだった」と人見知り癖を自認していた。そんな柴咲に劇的な変化が生じたのは、最近のことだ。
「末端スタッフの間で『彼女とコミュニケーションを取ることができた』の声が相次いでいるんです。10年来、柴咲から無視されていた映像スタッフが『初めて名前で呼ばれて話しかけられた』と。収録後には『撮れ高、大丈夫そうですか』とスタッフ目線で気遣ってくれたそうですよ」(前出・民放局関係者)
バラエティー番組の現場でも柴咲のふるまいは大きく変わっている。制作スタッフもあまりの落差に仰天するほどだ。
「彼女は10月17日放送の『I LOVE みんなのどうぶつ園』(日本テレビ系)にロケで出演していましたが、常に全力のリアクション。カンガルーを見て『イスだね』とボケるなどノリノリでした。どのバラエティーに出てもダンマリだった昔を知っているだけに、信じられない進化ですよ」
円滑なコミュニケーションで急上昇中の柴咲株。今年の春に「独立起業」したことが転機だったようだ。
「長年所属していた事務所を退社したことで、心境の変化があったのでしょう。現在、彼女は仕事のギャラ交渉など全てのマネージメント業務をみずから立ち上げた会社で行っている。4月には『種苗法改正法案』に関する政治的なツイートが賛否両論を招き、一部のネットユーザーから誹謗中傷を受ける事態に発展しましたが、これらの対応も自分でやらなければいけない。独立により苦労したことで、末端スタッフの気持ちがわかるようになったのが大きいのではないでしょうか」(前出・民放局関係者)
サービスの充実で「上昇基調」は続きそうだ。