本人の不安定なメンタルはさておき、地上波作品に出演しなかったこの2年間、実はさまざまな作品に出演していた。芸能ジャーナリストの平田昇二氏が語る。
「有村の所属事務所は、タレントに合う作品選びと優秀なプロモーション活動で有名です。NHKの朝ドラ主演を務めると女優としての格が上がってしまうので、ギャラも上がる。一方で、その後の仕事選びも難しくなります。確かに『中学聖日記』は新境地を開拓すべく出演したのだと思いますが、大きな仕事を終えたあとは長めに休む傾向もあるので、何か問題があったわけではないと思いますよ」
確かに、昨年は岡田惠和氏脚本の連続ドラマ「そして、生きる」(WOWOW)で主演も務めた。この作品は映画化され「劇場版 そして、生きる」として公開されている。他にも「フォルトゥナの瞳」や「駅までの道をおしえて」などの出演映画も公開。仕事を休んでいたわけではなく、作品を選んでいたということらしい。
また、地上波に出ずとも好感度は健在。このことはデータからも見て取れる。19年の「U-30女性タレントパワーランキング」では、広瀬すず(22)、橋本環奈(21)を抜いて第1位。2020年上半期「TV-CM会社数ランキング(女性)」では、9社で新垣結衣(32)、指原莉乃(27)、橋本環奈、深田恭子(38)らと並ぶ同率3位に。20年の「タレントパワーランキング」でも総合14位、「男性に人気のタレント」6位にランクインした。圧倒的な支持だ。
また、現在絶賛放映中の「JA共済」CMでは、新進気鋭の若手女優、浜辺美波(20)と共演。このCMのおかげで、資料請求は以前の約2倍になったという話も聞こえてくる。
これには有村が持つ「年上キラー要素」も大いに関係しているようだ。CM関係者だけでなく、さまざまな年上クリエイター、共演俳優・タレントから気に入られ、寵愛を受けている。スポーツ紙芸能記者によれば、
「15年に有村が『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)に出演した際には、珍しく恋愛観を語っています。マジメで何でも受け止めてくれる人、ちゃんと話を聞いてくれる人が好きと言い、石橋貴明(59)から『大人がいいのかな』と聞かれると、『10歳上ぐらい‥‥』と年上男性が好みのタイプと明かしています」
今年3月に放送されたドラマ「有村架純の撮休」(WOWOWプライム)では、本人役として出演しているが、この作品はオムニバス形式で数人の監督が妄想を膨らませながら、女優・有村架純の休日の過ごし方を描いていくもの。是枝裕和や今泉力哉といった著名な監督が参加するコラボとなった。再び平田氏が言う。
「14年の舞台『ジャンヌ・ダルク』で有村は初舞台・初主演を務めました。その際に共演した東山紀之(54)は、有村について『女優としての覚悟が決まっている』『初舞台の感じがしない』『選ばれた人』などと、とにかくベタボメ。堂々と『(有村に)キュンキュンしている』と言うほどの寵愛ぶりだったんですよ」
さすがの年上キラーぶりである。