サザンオールスターズの桑田佳祐が、早川義夫の「アメンボの唄」以来、23年振りにほかのミュージシャンに楽曲を提供することになった。その相手とは、「夜桜お七」や「また君に恋してる」などのヒットで知られる演歌歌手の坂本冬美だ。
気なる楽曲は、11月11日にリリースされる「ブッダのように私は死んだ」。同曲は、桑田が坂本を主人公に見立てて描いた作品で、悲しくも美しい愛に生き、愛に死にゆくという世界観を表現しているそうだ。
関係者によると、今回のコラボレーションは、坂本からの熱烈なラブレターから始まったようだ。
そのきっかけは、2018年の「NHK紅白歌合戦」。この年に初めてサザンと共演した坂本は、そのパフォーマンスに圧倒され、感情が大きく揺さぶられたのだそうだ。年が明けた19年初春、坂本は楽曲制作の依頼をしたためた手紙を、桑田に宛てたという。
「坂本は、中学生の頃からサザンのファンで、デビュー当時から『いつか桑田さんに楽曲を手掛けて頂きたい』との夢を抱いており、今回『長年の夢が現実となった』と喜びのコメントを発表しています。一方の桑田も『冬美さんの素晴らしい歌声で、私の楽曲にポップでソウルフルな命を吹き込んでいただきました』とし、坂本の『魂の慟哭』を聴いてほしいとコメントしています」(芸能ライター)
桑田と坂本が、どのような化学反応を示したか、楽しみな1曲となりそうだ。