今年9月末、後番組の「直撃LIVE グッディ!」の終了にともない放送時間延長のリニューアルを行ったフジテレビ系「バイキング」。
伊藤利尋アナをMCに加え「バイキングMORE」として再出発した同番組だが、はたしてリニューアルの効果は出ているのか。
「ある程度はプラスに働いていると思いますよ」と語るのは同局関係者だ。
「新加入の伊藤アナが持ち前のバランス感覚でMCの坂上忍の暴言を中和するツッコミの役割を発揮しているおかげで、番組の雰囲気としてはリニューアル前より明らかによくなっています」
視聴率にも効果が現れているという。
「リニューアル初回は6%超えを記録し上々のスタート。その後も波はあるものの以前より高い水準の数字を獲得しています」
こうしたメリットの一方で「悩ましい問題」として同関係者が挙げるのが、新コーナー「2時プロジェクト」の迷走だ。
「もともと安藤優子キャスターの『グッディ!』が放送されていた午後2時台を埋める目的で『日替わり女子アナ起用』をウリにスタートしたのですが、視聴率を取れない上、内容に関する不満が局内で噴出しているんですよ」
どのような不満なのか。
「『モデルと全く同じ食生活をしたら1週間で何キロやせる?』といった『グッディ!』を終わらせてまで放送する必要性を感じない内容ばかりなんです。いまでは『安藤さん担当のニュースコーナーにしたほうがいいんじゃないか』といった声まで出ています。坂上も、さすがに疑問視しているとの話まで聞こえてきますよ」(前出・関係者)
まだまだ改善の余地はありそうだ。(山倉卓)