同じ事務所でも、主役級の女優たちは共演NGの場合が意外と多いのも事実。同じ事務所に所属する女優の二階堂ふみ(26)と土屋太鳳(25)は年齢も近くキャラも正反対ながら、その典型例と言えよう。その理由を芸能プロ関係者はこう説明する。
「事務所の看板に成長した2人ですが、売り出し方は正反対。清純派で保守本流の土屋に対し、傍流の二階堂は映画で乳首ヌードもいとわず、評価を高めています。性格も水と油で、土屋はいつも穏やかで周囲のスタッフも笑みが絶えない。一方の二階堂はこだわりが強く、仕事内容は本人の意向を最大限に尊重。そんな土屋に二階堂が対抗意識を燃やし、NHK朝ドラ『まれ』(15年)の主役に起用されたのが気に入らなかったのか、放送中の朝ドラ『エール』でオーディションを受けてヒロイン役を勝ち取りました」
過去にバラエティー番組で一緒になったことはあるが、ドラマでの共演は難しそう。
米倉涼子もしかり。「オスカープロモーション」時代は、後輩の武井咲(26)と犬猿の仲にあった。
そのきっかけは、17年に松本清張原作のスペシャルドラマ「黒革の手帖」(テレ朝系)の主演を武井が射止めたことにあるという。
「もともと『黒革の手帖』をはじめ、松本清張シリーズは米倉にとって出世作。その役を奪われたことで怒りの導火線に火がついてしまった。以前からプロデューサーや事務所の地位の高いスタッフに媚びを売り、マネージャーなどはアゴで使う武井の態度を嫌っていて、『あの女がいちばん強いよ』と皮肉交じりに批判していたそうです」(芸能プロ関係者)
TBSの日曜劇場「半沢直樹」でブレイクした江口のりこ(40)は、あの大女優と距離を置いていた。
「17年前に泉ピン子(73)が主演を務める単発ドラマ『女子刑務所東三号棟』(TBS系)に端役で出演した際、緊張から1行のセリフが覚えられず、約1時間近くNGを連発。『てめぇ、いいかげんにしろ』とブチ切れられてしまった。この件は本人がバラエティー番組内で明かし、いまだに街で泉を見かけたら逃げるほど、トラウマとして記憶されているそうです」(芸能記者)
現実の「共演NG」の世界はドラマよりもエグくて、とてもコメディータッチで描けそうにない‥‥。