プロ野球界では、今オフもすでに100名を超える「戦力外通告」の選手が発表された。季節が来れば、入れ代わりの激しい芸能界でも同じことが断行される。成績不振、高額年俸、素行不良‥‥。理由はさまざまに非情な勧告が突きつけられている現場をレポートする。
球界では、チームの和を著しく乱す選手が球団を追われるケースが多々ある。芸能界でも、チームメイトへの“口撃”が災いし、「トレード要員」に成り下がりそうな女優がいる。民放局関係者が言う。
「17年に放送された『チェイス』(Amazon Prime Video)の収録中、本田翼(28)が共演者の俳優について『あの人、NG何回出すの?』と楽屋で毒づいていました。その時、楽屋は簡単な仕切りで区切られてはいたんですけど、強烈なダメ出しをされた当事者が仕切りの向こう側にいた。そりゃ、まる聞こえですよ。当然、現場の雰囲気は悪くなり、こちらとしても敬遠したい女優の1人となりました」
結果、本田は華やかな活躍の舞台をフイにしかねない流れに。だが、意外な救いの神が現れているという。
「本田は演技に難があり、テレビや映画で女優としては伸びしろが疑問視されていますが、YouTube界ではバリバリ働けます。18年9月にスタートしたYouTubeチャンネル『ほんだのばいく』は現在チャンネル登録者数217万人を突破。これは芸能人YouTuberの中でも上位を争う登録者数です」(芸能プロ関係者)
現時点で、14本しか動画を上げていないにもかかわらず、そこまでの数字を叩き出しているのだ。「独立リーグ」に降格移籍しても、十分に稼いでいけそうだ。
かつて97年にスタートした連続ドラマ「踊る大捜査線」(フジテレビ系)シリーズのSP版が3作連続で20%の大台を超えたことがあった。「三冠王」も寄る年波には逆らえないか──。織田裕二(52)の「プレー」の衰えに関して、コラムニストの峯田淳氏が解説する。
「織田は同シリーズ以降、『成績不振』です。過去には、93年公開『卒業旅行ニホンから来ました』(東宝)で、当時の監督と脚本の方向性の違いなどからモメて撮影が円滑に進まなかったこともあった。昔からプライドが高く、熱くなりすぎる結果ですが、だから困った時に助けようという仲間が現れないのでしょう」
スタンドプレーが見過ごされるのも、結果が伴っている時だけだろう。
不倫醜聞という不祥事で強烈な戦力外通告を受けながら、「トライアウト」への参加を希望する女優がいた。唐田えりか(23)だ。峯田氏が逆転の秘訣を伝授する。
「再登板するためには起死回生の作品が必要です。例えば沢尻エリカのように、映画でヌードを披露するなど多少の汚れ役は必要だと思う。そうでなければ、イメージは払拭されません。現実とリンクする『共演NG』(テレビ東京系)みたいな企画があれば、ぜひ使ってあげてほしいです」
いっそ、提携している独自ルートがあるという「韓国球界」を目指すか。