中村がデビューしたのは09年。モデルからスタートして、グラビア界に進出していった。当時の中村は初々しく、初期の頃、グラビアの現場をともにしたスタッフも相好を崩して語る。
「まだ撮影に慣れてはいませんでしたが、警戒心、緊張感はなく、周囲にも気を遣ってくれて自然体でビキニでの撮影が進行しました。彼女の場合は、水着といっても扇情的なものではなく、健康美を前面に出せた」
その後は「ランジェリークイーン」と呼ぶべきか、14年に「ワコール」のCMに登場すると、18年からは「ピーチ・ジョン」のイメージキャラクターを務めている。笑顔で色とりどりの下着を身に着けモデル業をこなしているが、健康美というイメージを前面に押し出していた。Eカップ、B82・W60・H86という抜群のプロポーションは女性の憧れとなっていく。
そうした下地があってこそ、バラエティーやドラマに羽ばたいていったのであろう。民放局編成担当はこう驚いてみせる。
「正直、モデルとしてバラエティーで露出が増え始めた頃は、際立ったキャリアや実績があったわけでもなく、そもそも『髪は2~3日に一度しか洗わない』とか『歯を磨かなすぎて総入れ歯になった』など、毒舌の不潔キャラで売っていたくらいでした。それが今では、好感度の高い健康的美女の代名詞的な存在になった。芸能界広しといえども、ここまで大胆なイメージチェンジに成功したケースは珍しい。特筆すべきは、急に売れたり大幅なシフトチェンジをした場合、同業者などからやっかみの声が噴き出してくるものですが、彼女に関しては悪い噂をほとんど聞いたことがないです。天性の社交性の高さがあり、『愛され力』の持ち主なのかもしれません」
その社交性の高さは、先の女優たちに対してばかりではなく、男性共演者にも発揮。分け隔てない全方位交遊なのだ。
「宮迫博之(50)や小籔千豊(47)、宮川大輔(48)など下積み時代からバラエティー番組で共演してきた芸人たちとは今でもプライベートで食事に行く仲です。デビュー当時は『そこそこいい容姿で生まれてきたので、どうせだったら芸能界で行けるところまで頑張ります』と話すなど、性格的にさばけた印象もありました。しかし、人間関係に関してはかなり縁を大切にし、人づきあいのいいタイプです。演者だけでなく、スタッフからの誘いにも気さくに応じますし、お酒が入ると、ますますノリがよくなってハグやボディタッチなどもするため『自分に好意があるのでは』『このまま口説けば落ちるんじゃないか』と勘違いされることもよくあるようです」(事務所関係者)
そんな中村の天性のふるまいを本気にして、有頂天になってしまった男もいる。