菅義偉総理が、新型コロナウイルスの感染対策を呼びかけた直後の12月14日夜に、銀座の高級ステーキ店で大人数での会食をしていた件が波紋を広げている。大手新聞社の政治部記者が話す。
「“これでは安倍さんのほうがマシだった”という声が自民党や霞が関の内部からも聞こえてきます。少なくとも、安倍晋三前総理は3月以降、新型コロナウイルスの対応にあたるため夜の会食は控えていました。安倍前総理は、目立ちたがり屋でもあり、常に自分が国民にどう見えているのか外面は非常に気にしていました。新型コロナウイルスの対応についても、国民の声を気にして、記者会見は必ず開いていました。一方菅総理は就任以来まだ1回しか会見を開いていません。菅総理は思いつきの政治で哲学がないと言われていますが、この間のニコニコ動画での『こんにちは。ガースーです』の自己紹介も恐らく周囲の人がイメージアップのために演出のアドバイスをしたのでしょうが、かえって逆効果だった、と反感を買っています」
首相動静によると、問題の会食の翌日の15日も朝から虎ノ門のホテル「The Okura Tokyo」のレストラン「オーキッド」で朝食、夜は赤坂のイタリア料理「Vacca Rossa(ヴァッカロッサ)」、さらに、六本木のアークヒルズ内の「ステーキ そらしお」で東京五輪パラリンピック組織委員会の理事らと会食。16日も、朝は前日の同じホテルで朝食、昼も永田町のホテルで昼食、夜は日比谷公園のフランス料理店「日比谷パレス」でメディア関係者と会食をしている。
「14日の銀座のステーキ店での大人数の会食以降も会食をいまだ続けていることにも驚きますが、実は菅総理の会食好きは今に始まったことではありません。就任以来、夜はほぼ毎日ホテルなどの高級レストランで会食をしています。さらに、永田町のザ・キャピトルホテル東急のレストラン・オリガミで秘書官らとほとんど毎日朝食を取っています。このお店には総理が大好物のパンケーキがあります。これを食しながら打ち合わせをしているのでしょうか」(前出・政治部記者)
段ボール工場で働いた庶民派の苦労人を売りにしていたが、実際は、毎日高級レストランで贅沢三昧のセレブ生活。“化けの皮”がはがれてきたのかもしれない。