行政改革担当大臣に就任後、「縦割り110番」や「ハンコ廃止」など、鼻息荒く辣腕を振るう河野太郎氏。
9月25日に行われた規制改革推進会議では、
「やる気がないなら担当部署を変える」
と、放送改革をめぐってネット配信に慎重な文化庁の職員に強気に迫り、背筋を凍らせた。
その河野氏は、安倍政権時代から「ポスト安倍」レースに名前が上がり、政治の名門「河野家」のサラブレッドとして育った本人も、96年の衆院選に初当選した時から「総理を目指す!」と堂々と公言していた。
そして、8月下旬に安倍晋三前総理が辞任発表後、「野望」を叶えるチャンス到来とばかりに出馬の可能性を探る。
色めく記者団には「仲間と相談したい」と強調し、小泉進次郎環境大臣も出馬すれば支援すると表明。流れができつつあったが、河野氏が所属する「志公会」(麻生派)の領袖・麻生太郎副総理は、「菅義偉支持」で一本化することを決めてしまう。
「麻生氏に相談したら『(今回は)待て!』と諭され、同じ神奈川選出の議員で兄貴分と慕う菅氏には、出馬意欲を電話で伝えると、『私が出る』と牽制されてしまった。板挟みにあったことで断念せざるを得なかったのです」(政治部記者)
先の総裁選で野望は果たせなかったが、菅総理は弟分の河野氏を行政改革担当大臣に指名。目玉人事として期待を寄せている。
それでも当初案は総務省での入閣が既定路線だった。それが直前になって省庁を持たない行革担当大臣に「降格」されたのは、ゾッとする理由があったようで─。
気になる詳細は、10月6日発売のアサヒ芸能10月15日特大号で特集されている。河野家の3代に渡る総理への野望背景と「変人」と言われる人物像にも迫った!