元プロ野球選手・北別府学氏、西本聖氏、小松辰雄氏。1980年代の日本プロ野球界を盛り上げた、いずれ劣らぬ名投手である。
北別府氏は、広島東洋カープに19年間在籍、最多勝2回、最優秀防御率1回など数々のタイトルを獲り、通算213勝で名球会入りしている。
小松氏は、中日ドラゴンズに17年間在籍、85年には最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、沢村賞など投手のタイトルを総て獲る活躍を見せている。
西本氏は、巨人、中日、オリックスと3球団を渡り歩き、81年には沢村賞を、89年には最多勝と最高勝率を同時に獲得している。
そんな3選手には意外な共通点があるようで、現役時代には「得意にしていた」と明かす元プロ野球選手がいた。
西武ライオンズ、巨人で活躍した大久保博元氏である。
大久保氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉の、12月2日に〈【現役時代】正直得意だったピッチャーを告白〉とタイトルをつけた投稿回がそれで、3選手の共通点とは、「めちゃくちゃコントロールがいいのね」と大久保氏は語る。コントロールがいいと言うことは、「狙いに来ない限り死球が無いの」とも語り、「御三方とも、めちゃめちゃいい人なの」と笑って語る大久保氏…つまり、死球を恐れずにバッターボックスに立てる利点を説いたのだった。
ちなみに、小松氏と言えば剛速球投手として知られていたが、大久保氏が現役だった80年代終盤から90年代にかけては、コントロール重視に変化していたと大久保氏は振り返っている。
北別府氏こそ名球会入りを果たしているが、小松氏は通算122勝、西本氏は通算165勝と意外にも名球会入りを逃している。教訓として、名投手に名乗りを上げるには、コントロールと“人の好さ”は、ほどほどに…といったところだろうか?
(ユーチューブライター・所ひで)