去る12月12日に元プロ野球選手の清原和博氏が公式YouTubeチャンネル「清ちゃんスポーツ」を開設。約1カ月で6本の動画を投稿、登録者数は20万人超えで100万回再生を突破した動画もある。
ITライターが言う。
「仕掛け人は清原氏とも親しい石橋貴明のYouTubeも手掛けるテレビディレクターのマッコイ斎藤氏です。石橋のYouTube転身成功で、支持層が40~50代男性という点で石橋と重なる清原氏もYouTubeとの親和性が高いと見たのでしょう。実際、まだ始まったばかりですが、非常に好調な数字を叩き出しています」
このように、球界OBがユーチューバーに転身し活躍している例は少なくなく、清原氏は本人の野球人生同様、スタートダッシュを決めたプロ野球ユーチューバー界の「新人王」タイトル戴冠といえる状況だ。では、他にはどんな“タイトルホルダー”がいるのか。以下、前出のITライターに解説してもらいつつ、その顔ぶれを見て行こう。
「登録者数や再生数で一歩先んじているのが元ロッテの里崎智也氏です。現役選手の実名を挙げトレードを促すなど歯に衣着せぬ評論で球界をズバズバ斬るスタイルで、ネットとの相性もいい。ユーチューバーとしては間違いなく『MVP』級の活躍です」
一方、「最多安打」のタイトルを手にしたのは、元日ハム・阪神の片岡篤史氏である。
「少なくとも週に4、5本と、とにかく更新頻度が高い。プロを何人も輩出したPL学園の出身とあって、立浪和義氏、宮本慎也氏のような豪華ゲストも好評。別々の放送回ですが、清原氏と桑田真澄氏のKKコンビが登場した動画は200万回以上の再生数です」
現役中は中距離打者のイメージが強いが、引退後はなかなかの特大ホームランアーチストでもあるのだ。
お次は「岡山のダルビッシュ」こと元日ハムドラフト4位のダースロマーシュ匡氏。引退後は同僚だったMLB・シカゴカブスのダルビッシュ有の記念館館長などを務めていたが、ユーチューバーとしても活動開始。
「プロとしての実績が皆無なだけに再生数は伸び悩んでいますが、動画テーマは多種多彩。タイトルを並べてみても、『ツイッターでナンパしたニューハーフの方とラーメン食べてきた』『妻にラッパーになると言ったらAirPods買ってくれるか交渉』『【ダルビッシュ】さんから大量の肉届いた!』と守備範囲はかなり広い。『ゴールデングラブ賞』を差し上げたい」
引退後のタイトル初受賞となった。最後に現役だが、前述のダルビッシュについても触れてもらうと、
「野球関連の話題を取り扱う公式チャンネルと、スマホのプロ野球ゲームに特化したゲーム実況動画チャンネルの2つを並行して解説。最近ではむしろゲームチャンネルのほうに力を入れており、その実力はゲームユーザーから『野球以上だ』という声も出るほど(笑)」
後輩の大谷翔平ではないが、YouTube界で「二刀流」の名をほしいままにしているのだ。