かつてバラエティー番組はセクシャル・ハラスメントや艶シーンが売り物のひとつだった。ところが、コンプライアンスという名の自主規制で、気が付けば品行方正なものばかり。そうした中、人気女優相手に勇猛果敢にセクシャル・ハラスメントを繰り広げる「大王」がいた。その「余罪」を探れば、出るわ出るわで‥‥。
放送作家が語る。
「今、テレビ業界で注目されているのが、千鳥のノブ(41)のセクハラ芸。2月2日に放送された『華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!』(フジテレビ系)では、ゲストの土屋太鳳(26)が、セクハラ被害を告発。その一部始終に、関係者も納得の表情でした」
番組では、再現VTRでセクハラの模様を紹介。テレビウォッチャーによれば、
「あるバラエティー番組の収録中に、MCの芸人Nから『太鳳ちゃんってお風呂入る時どこから洗う?』『太鳳ちゃんって今、彼氏いるの?』など、デリカシーに欠ける質問を繰り出され困り果てたというものでした。最終的にネタばらしで、そのセクハラの主は、ノブだったとバラされるのですが、別の番組では、ノブの紳士ぶりに土屋が胸キュンしたことを紹介。共演タレントから下ネタの質問が出るとノブが制止した、という顛末に『ノブはいい人』というオチで再現VTRは終わっていました」
ところが、である。VTRを見た土屋は「凄く、だいぶ脚本を作ってくださって」と、「いい人キャラ」を装うノブに不満の様子。本当は笑えない「セクハラ大王」ぶりが露呈したのだ。
実はノブの番組でのセクハラぶりは、テレビ関係者の間でも以前から話題になっていた。芸能ライターの竹下光氏が解説する。
「千鳥は今は冠番組もあるし、コンビのレギュラー番組を10本以上抱える売れっ子ぶり。とかく、無頼キャラの大悟(40)ばかりがクローズアップされる陰に隠れて、ノブのセクハラキャラが放置されているんです(笑)。岡山訛り丸出しの『嘆きツッコミ』のせいか、小者感漂うキャラクターは変わらない。失言ひとつにしても『すみません』のひと言と、相方の大悟からのツッコミで笑いに変えてしまう。ナイナイの岡村隆史なら炎上騒ぎになるような発言すら許されてしまうんですから」
しかも「被害者」は大物ばかりで、深田恭子(38)もセクハラにあった一人。昨年の10月15日に放送された「千鳥のクセがスゴいネタGP」(フジテレビ系)で、ノブの毒牙が来襲した。テレビウォッチャーが振り返る。
「人気芸人が普段見せない、クセがスゴいネタを発表する番組で、男女コンビ・蛙亭がスポーツブラをネタにしたコントを披露しました。感想を求められたフカキョンがリアクションに困って苦笑いを浮かべ沈黙していると、唐突に『スポブラとかされてないですよね』と、ノブがブッ込んだんです」
まさかの助け舟にスタジオは大爆笑だったが、深田は「優しい顔で何を聞くかと思ったら、そんなこと聞くんですか」と、穏やかな表情を見せながらも内心は怒り心頭の様子。
「大悟の『バカか』というツッコミがなければ、あわや放送事故になりかねない空気でしたよ」(テレビウォッチャー)