3月10日、日本サッカー協会は3月25日に韓国代表と国際親善試合をナイターで開催することを電撃発表した。
当初はカタールW杯2次予選のミャンマー戦を実施予定だったが、ミャンマーの軍事クーデターなどが原因で延期が決定。その代替試合として日本側から韓国側に接触し、国際親善試合で10年ぶりとなる「日韓戦」が実現することになった。
「国際親善試合の場合、日本で南米の強豪国と対戦できても、相手は長旅の疲れでベストコンディションで戦うのは難しく、真剣勝負になりにくいこともありました。ただ、ライバルの韓国は親善試合といえど毎回バチバチの試合になり、コロナ禍で代表戦がなかなか組めない中、ベストの相手と言えるでしょう」(サッカーライター)
親善試合では、11年8月に3‐0で日本が勝ったのが最後だが、10年も経てばお互いメンバーはガラリと変わる。
特にポイントは海外組の招集で、MF久保建英やFW南野拓実ら海外組を呼べるのか気になるところ。しかし、今回の最大の“目玉”は、実は、日本人選手ではなかった。
「日本のサッカーファンが日韓戦で一番見たい選手は、プレミアリーグのトッテナムに所属する韓国代表のFWソン・フンミンです。28歳のストライカーは、今シーズンのリーグ戦だけで13ゴール、9アシストと大暴れ(3月11日現在)。イタリアの名門ユヴェントスが移籍金約120億円を準備したとも報じられています。テレビの試合中継が決まれば、ソン・フンミンの出場次第で視聴率も跳ね上がるとみられています」(前出・サッカーライター)
ここ最近、日本代表の視聴率が停滞気味の中、韓国のスーパースター頼りというのも少々寂しい気もするが、ともあれ、10年ぶりの日韓戦はコロナ禍の中でも白熱必至で、久しぶりに明るい話題となりそうだ。