スペインのレアル・ソシエダで活躍する日本代表MF久保建英による意味深メッセージに注目が集まっている。
昨季に続き2023-24シーズンも開幕から好調を維持する久保は9月2日、ラ・リーガ第4節のグラナダ戦でも先発出場を果たすと9分にゴールを決め、鮮やかな先制弾を奪取。さらに1点を追いつかれた44分にも右サイドでボールを受け、十八番のカットインから左足を振り抜き、この日の2ゴール目を奪って見せた。
スペインでのキャリア初となる1試合2ゴールで完全に波に乗る久保だが、サポーターの視線は先制ゴール後のパフォーマンスにも集中。チームメイトと得点を喜んだ後、久保は手首のテーピングから白いメモのようなものを取り出してカメラに向けてアピールしていた。
そこには「16」と書かれ、試合後のインタビューで「『16』というのは日本人としてラ・リーガの最多得点記録を塗り替えたという意味ですか?」と聞かれるも、久保は「それは秘密です。その人には伝わったはずです」とのコメントに留めていた。
スポーツライターが語る
「久保本人はその『真意』を明かしてはいませんが、サポーターの間では背番号16のヴィッセル神戸MF齊藤未月へ捧げるものだったのではないかと話題になっています。久保と世代別の日本代表で長く共闘してきた齊藤は8月19日のJ1柏レイソル戦で複数靭帯断裂の大怪我を負ってしまい、全治1年と診断されたばかり。よって『16』を強調した今回の久保のパフォーマンスには『飛び級の世代別代表のときにお世話になった主将へ。素晴らしいね』『多くを語らず、本人には伝わったみたいに言ってるのがめちゃくちゃカッコいい』などの絶賛が相次いでいます」
なお、この日の2ゴールにより久保は同国のエイバルなどでプレーした元日本代表MF乾貴士のラ・リーガ最多得点記録(16点)を抜き日本人単独トップ(17点)に君臨した。人としてもプレイヤーとしても、その存在感は日に日に増すばかりである。
(木村慎吾)