松本人志がプロデュースするアマゾンプライムの番組「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」。最後まで笑わなかったら勝ちの「密室笑わせ合いサバイバル」としてコアなお笑いファンの注目を集める番組だ。
そんな同番組の第9シリーズの配信が2月26日からスタート。ネット上では賛否の声が飛び交っている。
今作について「良くも悪くも“幻のシーズン8”の影響を受けた内容になっています」と語るのは、お笑いライターだ。ちなみに、“幻のシーズン8”とは昨年9月に再編集版が配信された「Documentary of Documental シーズン2」のこと。
「本来は一昨年のクリスマスシーズン用にシーズン8として配信される予定だったのですが、配信元から『あまりにも下品すぎる』との指摘を受け、お蔵入りになったシリーズです」(前出・お笑いライター)
こうした経緯から「今回のシーズン9は下ネタを大幅に抑えた内容になっている」という。案の定、動画のレビュー欄では「演者から表現の遠慮を感じる」といったシビアな評価も散見されるのだが─。しかし、前出・お笑いライターがこう話す。
「それでも『脱がない笑い』を模索できたのは大きな意義がある。終始、霜降り明星の粗品が安定感を発揮していましたが、とりわけ株を上げたのは初参戦した『ベテラン女芸人』ですよ」
その芸人とは。
「椿鬼奴です。得意の桃井かおりのモノマネを効果的に繰り出し、自作の動画ネタもキレキレ。独自の世界観の魅力を存分に見せつけています」(前出・お笑いライター)
ドキュメンタルに新風を吹き込んだようだ。
(山倉卓)