お笑い芸人の闇営業問題に動きがあった。スポーツ紙の報道によると、反社会的勢力の忘年会に参加した芸人のうち若手の7人について、所属先の吉本興業では8月中の復帰を検討しているという。
その一方でベテラン芸人の宮迫博之と田村亮、そして闇勢力の誕生パーティーに参加していたスリムクラブに関しては、引き続き謹慎状態を続けるという。ところがこの措置がとある芸人に大きな影を落とすというのだ。スポーツライターが指摘する。
「吉本興業では9月20日から日本で開催される『ラグビーワールドカップ2019』に向け、ラグビー応援サイトの“よしもとラグビーch”を開設。3月19日に行われた制作発表会見には多数のラグビー好き芸人が集まりました。その中で、中心的な役割を果たすのが学生時代にラグビー経験を持つ芸人。中川家やケンドーコバヤシ、ジャルジャルらがいますが、中でも、トップクラスの実績を誇るのがスリムクラブの真栄田賢です。彼は沖縄県代表として国体に出場した経験を持つガチなラガーマン。以前から日本代表選手も参加する『ラグビー新喜劇』に出演するなど、ラグビーと芸人を繋ぐ役割を担ってきました。しかし今回の無期限謹慎により、ワールドカップに貢献することもほぼ絶望的な状態になってしまったのです」
真栄田に対しては〈自業自得〉との批判もあるだろうが、日本でのワールドカップという一生に一度の機会を逃す悔しさには想像を絶するものがあるはずだ。そんな真栄田にとって、今にも謹慎が解けようとする若手芸人に対しては複雑な思いがあるに違いないという。
「よしもとラグビーchにはガリットチュウの福島も参加。彼はラグビー経験こそないものの、ラガーマンさながらの体格を活かして日本代表選手15人全員のものまねを披露するなど、ワールドカップに貢献していたのです。そして今回、彼の謹慎が解けることにより、9~11月のワールドカップに何らかの形で関与できる可能性もでてきました。そんな福島のことを真栄田は指をくわえて見ているしかなく、悔しさがさらに増大するのは確実でしょう」(前出・スポーツライター)
真栄田にできることはチケットを購入して、観客席から観ることだけなのだろうか。
(金田麻有)