巨人でも活躍した元プロ野球選手・大久保博元氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉に、元プロ野球選手の広澤克実氏が複数回出演している。
ヤクルトで打点王と最多勝利打点にそれぞれ2度輝く活躍を見せた広澤氏は、1994年のシーズンオフにFA権を行使して巨人に移籍。しかしケガで伸び悩むなど思った結果が残せぬまま、2000年からは阪神タイガースに移籍している。
同チャンネルの3月7日付け〈第六話【ヤクルト巨人阪神】どこの球団に入りたいですか?〉投稿回で、大久保氏は、広澤氏に「ヤクルト、巨人、阪神…生まれ変わったらどの球団選びます?」と質問した。ちなみに、さかのぼって2月28日の〈【本音】広澤さんが巨人FA移籍して思ったこと〉投稿回では、広澤氏は、巨人への移籍の際、移籍しても残留しても後悔はあるだろうと推測し、やらないより「やっちゃった後悔を選んだ」と語ったうえで、「やっちゃった後悔が正しいとは限らない…」と大久保氏の笑いを誘っていたものだ。
しかし、今回の投稿回では、その「やっちゃったこと」を含めて、大久保氏の「生まれ変わったらどの球団に─」の質問に、「失うものはたくさんあったけど、得たものもたくさんあるのね…」と、神妙に口を開き、こう続けた。
「現役としてヤクルトにずっと残ってたほうがキャリアになったと思うんだけど、だけどお山の大将だと思うのね。何も知らずに死んでいくのもいいんだけど、(結果的に移籍して)いろんなことを知ったし、勉強したし、経験させてもらったので、これで良かったのかなって思ってる。そうなる運命だったんじゃないかなあ…」
穏やかに達観した表情を見せたのだった。つまり3球団に行くことが自分の運命なので、どこに行きたかったということではないということを示唆していたようだ。
〈会社を辞めようか悩んでる人、転職、独立しようか悩んでる人に、広澤さんの回を全部見てもらいたいですね。本当に良いお話しを聞かせてもらいました。〉といった視聴者のコメントも見受けられた広澤氏の前向き発言。現役引退後はNPBから身を引いているが、広澤氏のような人に球界復帰を切望したいと感じさせる興味深い回となった。
(ユーチューブライター・所ひで)