元プロ野球選手・大久保博元氏といえば、1992年、シーズン途中の5月11日に西武から巨人に移籍。巨人では正捕手として起用され、6月には月間MVPを獲得し、オールスター前までに12本塁打の活躍を見せ、「大久保が打てば負けない」といった”ジンクス”が生まれたほど、チャンスに強い印象があった。
その大久保氏が、みずからのYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉で、本番に強くなる秘訣を公表したところ、視聴者から〈ありがとうございます。胸に刺さりました。〉〈めちゃくちゃいい話だった。これから後輩に教えるときに参考にします〉といった称賛のコメントを集めた。その内容とは…?
同チャンネルの5月31日付け投稿回〈首脳陣をやってわかった、結果を出せる人と出せない人の差〉を観ると、「オレはチャンスしか打てないくらい。ランナーがいない打席は、まったく自分でも乗り気にならなかった…」と自身を振り返った大久保氏。白飯が好きだと言う大久保氏は、ランナー無しは白飯だけ出された状態で、ランナー一塁はタクワンが付き、ランナー二塁はハンバーグ、「満塁とかだったら和洋折衷なのよ」とチャンスに強い打者の思考を独特な比喩で表現したのだ。
チャンスに弱いタイプは、打てなかったらどうしよう、打たれたらどうしよう…と、結果を考える人が多いと指摘し、「もしダメだった場合、使ったほうが悪いんです!」と大胆発言の大久保氏。首脳陣も務めた自身の経験から、「あれだけ言ったじゃないか」とミスに苦言を呈することはご法度といった見解も示した。
ただし、「使ったほうが悪い」といった考えは、もはや結果を気にする段階ではない試合に限った話であり、本番でプレッシャーを感じないようにする気持ちの持ち方という意味のようだ。日々たゆまぬ努力も必要だと大久保氏が加えていることも念のため付記しておきたい。
(ユーチューブライター・所ひで)