とはいえ、渡部に対する世間の厳しい目は想像以上だった。逃した復帰のタイミングは、再びそう簡単には訪れない。
「この間、T氏は渡部の相談相手となり、芸能界復帰への道作りを進めていた。その一環が豊洲での肉体労働だったというわけです。もちろん、復帰番組ありきということでカメラを市場内に入れれば茶番となってしまう。あくまで個人的に復帰への物語を記録しているという体裁を取って、渡部は作業の合間にスマホで自撮りを行い、いつ実現するかもしれないその日を目指していたようです」(日テレ関係者)
グルメ王が下積みの仕入れ作業から再スタートしたとなれば、出直しの絵作りには持ってこいだ。
「すでに会見で世間に醜態をさらし、渡部のみそぎは済んでいるという判断のもと、復帰第2プランとして『行列のできる法律相談所~謝罪3時間SP』なるGW特番が候補に挙がった。同番組に出演する東野幸治(53)、後藤輝基(46)らのサポートを得て、同番組での謝罪復帰が企画されたのです」(日テレ関係者)
ちなみに東野と後藤は、お蔵入りとなった「笑ってはいけない」でも、渡部の復帰を手助けする予定だった。3人の出演部分とみられるコント台本も流出している。
「内容は、未来からやってきた東野、後藤のコンビがトイレ不倫で仕事を干された渡部を『かき氷一気食い』や『鼻クワガタされた状態で寿司を食う』などイジメ食レポでいじり倒すというものだった。今度の謝罪特番でもこの2人が、佐々木希(33)という美人妻がありながら不倫を犯したことを徹底的にイジメ抜くという内容を予定していました。しかし、豊洲での仕事が番組の仕込みだと複数の媒体に報じられてしまい、批判が高まった。同特番での復帰は再び、お蔵入りになった模様です」(日テレ関係者)
年末に次いでGWでの復帰も叶わず。もはや渡部は八方ふさがりか。
「不祥事を起こしたしくじりタレントとして、渡部の注目度は別格です。が、すでに他局でのレギュラー番組は消滅してしまい、最終的に担ぎ出せるのは『出演見合わせ』としている『行列』がある日テレしかない。実質的な後見人となっているT氏は『24時間テレビ』でも総合演出を担当している。そのため、24時間マラソンでみそぎをする案も出ています。チャリティー番組だけに、スポンサーからの反発回避というハードルは高いですが‥‥」(芸能レポーター)
闇営業の宮迫博之からトイレ不倫の渡部へと「罰走リレー」が実現すれば数字はがっちり稼げそうだが、本人の心中やいかに──。
「芸能界でもない場所で働いただけでこれだけの騒動になってしまい、かなり疑心暗鬼になっている。そこかしこで見張っている監視の目に恐れをなして『もはや何をやってもダメ』と、半ばあきらめているようです」(芸能プロ関係者)
コロナ禍の自粛生活でさらに「渡部ポリス」の目は増え、復帰は永遠に叶わぬ夢なのか。お得意のコントよろしく、計画はスレ違うばかりのようだ。