東京五輪・パラリンピックの開閉会式を巡り、クリエイティブディレクターの佐々木宏氏が渡辺直美の容姿を侮辱したような演出を提案し辞任したことがいまだ波紋を呼んでいる。
この問題は「文春オンライン」が3月17日に報じて明るみになった。同サイトによると、佐々木氏は昨春、渡辺を豚に例え、「オリンピック」と「ピッグ(豚)」を掛け合わせた「オリンピッグ」というキャラクターを提案したが、演出チーム内から不適切として一蹴されたという。
約1カ月前に大会組織委員会の森喜朗前会長が女性蔑視発言で辞任したばかりで、今度はクリエイティブディレクターによる容姿侮辱。世間が呆れ返るのも当然だが、渡辺本人にとっては、容姿をイジられたこと自体より、こんなところで名前が出たのがいい迷惑だったようだ。
「渡辺といえば、今年4月から活動拠点を米国に移すことを発表しています。今回の騒動で渡辺が出したコメントの中に『去年、会社を通じて内々に開会式への出演依頼をいただいておりましたが、コロナの影響でオリンピックも延期となり、依頼も一度白紙になった と聞いておりました』とあるように、コロナによる延期がなければ昨年に開会式 に出演し、そこで箔を付けて今年、米国に行く計画だった。その予定がダメになってしまったわけです。しかも今回の騒動で、ネット上では過去の黒塗りメイクや豚の格好をしていたことが掘り起こされ続けています。渡辺にしてみれば、とんだとばっちりですよ」(夕刊紙記者)
渡辺にしてみれば、容姿蔑視について議論が深まるより、早くこの騒動が収まることを切に望んでいるのかもしれない。
(鈴木十朗)