おしゃれデブ。そんな侮辱の言葉が、渡辺直美によっておしゃれ言葉に変換された。彼女は現在、インスタグラムのフォロワーが723万人以上で、日本一。今年は、民放初の主演ドラマ「カンナさーん!」(TBS系)も大ヒットした。
そんな渡辺には芸人、女優以外に、もうひとつの顔がある。ファッションプロデューサーだ。カルチャーに詳しいフリーライターが言う。
「現在、PUNYUS(プニュズ)というブランドのトータルプロデューサーをしています。洋服のサイズはフリーから6Lまでで、ぽっちゃりした女の子向け。通信販売のみならず、SHIBUYA109やルミネエスト新宿といった有名ファッションビルにも入っています」
今年2月には、大人気アニメ「美少女戦士セーラームーン」誕生25周年を記念して、初のコラボ商品を発売。10月には東京ディズニーランド限定商品も発売して、芸人ブランドとしては異例の大ヒットを飛ばしている。ブランドの発足は2014年で、マーケットは今なお拡充中だ。
同ブランドを展開している母体は、原宿ファッションの代名詞とも言える衣料品販売流通会社の「WEGO(ウィゴー)」。実は同社は16年にも、人気芸人の才能を花開かせている。
「それはTKOの木下隆行さんです。自身の私服を毎日ブログでアップするほど、ファッションと自分好きな木下さんですが、WEGOからのオファーでディレクションブランド『BUCCA 44』を立ち上げました。渡辺さんと同じく太めの男性でもスタイリッシュな着こなしを楽しめるとあって、Mサイズから3Lまでを取りそろえています。店舗はなく、ファッションモール型公式通販サイトで購入できる形で、本人が番組出演時に必ず着ています」(前出・フリーライター)
2人とも、これでお笑いとして人気がなくなっても安心か。
(北村ともこ)