昨年、セ・リーグ2連覇を成し遂げながら、日本シリーズでは一昨年に続いて1勝も上げることなく敗北し、ソフトバンクのV4達成の屈辱を味わった巨人。ソフトバンクの強さが際立っている近年、YouTubeでも巨人が勝てない理由を分析する番組が増えているが、元巨人のプロ野球選手、篠塚和典氏が、お笑いタレントのレッド吉田らが司会を務めるYouTubeチャンネル〈こちら野球放送席〉に出演。原辰徳監督も課題にする巨人必勝の条件を明かした。
3月20日付けで〈【篠塚和典】巨人がソフトバンクに勝てない理由はセカンドにあり!?名手篠塚のセカンド分析【読売ジャイアンツ】〉とタイトルをつけて投稿した回だ。首位打者を2度獲りバッティングで活躍した篠塚氏は、セカンドの守備で通算5度のベストナイン表彰も受けている。
この5度目にあたる1987年以来、30年以上も巨人からセカンドのベストナインは現れていない。昨年、名球会入りを果たした坂本勇人がショートは固めているものの、今もってセカンドは固定されていないことから、センターラインが定まっていないこともソフトバンクとの短期決戦を制することができない要因ではないかと原監督も課題にしていることを篠塚氏が明かしたのだった。そのあたりが原監督の“悩みどころ”ということのようだ。
余談だが、巨人ではセカンド以上に、79年の王貞治氏以来、ファーストのベストナインが40年以上も現れていない。また、巨人V9を築いた65年から73年は、ファーストは王氏が、サードは長嶋茂雄氏がそろってベストナインに表彰されている。センターラインももっともだが、サードは岡本和真が育っている。それだけに、巨人は伝統的に守備とバッティングの伴ったファーストの固定が望まれるのではないかと想像するが、読者諸兄の見解やいかに…?
(ユーチューブライター・所ひで)