シーズンインしたアナハイムの街は、例年よりも色めき立っている。もちろんその理由は、われらが大谷翔平(26)にある。
「大谷はメジャー1年目オフに右肘靭帯再生のための『トミー・ジョン手術』を受けました。翌年は打者専念、去年はコロナ禍で試合数が減ったため、わずか2登板に終わっています。大谷本人も昨季の投手復帰を『まだ早かった』と振り返っていますが、ここに来てようやく活躍の機運が高まってきました。今季は、投げては100マイル(約161キロ)を連発し、直球の平均速度も去年と比べて7~8キロアップ。打ってはDH解除した先発投手として史上初のホームランを放つなど、話題に事欠きません」(在米スポーツライター)
そのため地元のみならず、全米のスポーツメディアが大谷の一挙手一投足を注視しているという。
もちろんチーム内でも大谷への信頼は絶大だ。シーズンMVPを3度受賞し、現役最高打者の呼び声が高いエンゼルスのチームメイト、マイク・トラウト(29)は、「今のオオタニは誰もが見たいと思った姿だ。もう、彼がやるべきことをやるだけだ」と、二刀流への期待を隠さない。同じく同僚で、メジャー通算2000打点、10年連続3割30本100打点という金字塔を打ち立てたアルバート・プホルス(41)も、「100年に1人かどうかの選手だ。ショウヘイが健康なら3割30本、20勝だってできるさ」と、太鼓判。大谷の異次元の才能を認めているのだ。
そんな大谷に急浮上しているのが、「クローザー待望論」だ。MLB評論家の友成那智氏によると、
「エンゼルスはクローザーの質もいいとは言えません。DH、あるいは外野手あたりで打者として出場し、9回に登板するというプランがあったのです」
4月12日発売の週刊アサヒ芸能4月22日号では、大谷のプレーヤーとしての新たな可能性について詳報する。