2016年から18年まで巨人で監督も務めた元プロ野球選手の高橋由伸氏。ルーキーイヤーの1998年から140安打、本塁打19本を放ち大活躍。打率「.300」はセ・リーグ8位と新人らしからぬ成績を残した。しかし、この年に新人王に輝いたのは、同期のライバルとして東京六大学野球でしのぎを削った仲でもある、中日ドラゴンズの川上憲伸氏だった。
その川上氏が、元プロ野球選手・上原浩治氏のYouTubeチャンネル〈上原浩治の雑談魂〉に出演。新人王獲得は当時の故・星野仙一監督のある“厳命”が大きく影響していたことを明かした。同チャンネルで、4月26日に公開した〈【ついに川上憲伸登場】星野監督に止められた高橋由伸との仲…ライバルが語る巨人秘話【憧れの原さん…笑劇の長嶋さん】【相思相愛!?憲伸SP1/4】【中日】〉投稿回でのことだ。
上原氏が「由伸とかと飯行ったことないの?」と問うと、川上氏は「星野さんにアカンって言われたの」と返答。『高橋と仲良くしとるらしいけど、そんなことプロに入ってやっとったらスコスコにやられるぞ。絶対に連絡取るな!』とも厳命されたそうだが、これは新人王を獲らせたいとの星野監督の一心だったと川上氏は明かしている。同じくらいの評価であれば巨人が“有利”と考えていた星野監督の愛のムチだったようだ。
結果、シーズン1年目の高橋氏との対戦を22打数1安打に封じ込めた川上氏は14勝を上げ、防御率「2.57」はセ・リーグ2位、新人王に輝いたのだった。
空の上で星野監督がニヤリと笑う姿が浮かびそうな、興味深い話が拝聴できた回だった。
(ユーチューブライター・所ひで)