ともに元プロ野球選手の高橋由伸氏と高橋尚成氏。誕生日は尚成氏が1975年4月2日、由伸氏が同月3日でたったの1日違い。加えて、由伸氏が97年、尚成氏が99年と、同級生にして別の年にドラフト1位指名を巨人から受けるといった縁もある2人。しかし、両氏が引退した2015年は、どうにもすれ違うシーズンだったようで、尚成氏のYouTubeチャンネル〈高橋尚成のHISAちゃん〉が、お笑いタレントのレッド吉田と、茨城ゴールデンゴールズで監督も務める片岡安祐美が司会を務めるYouTubeチャンネル〈こちら野球放送席〉とコラボした、4月8日付け〈【高橋由伸】巨人同級生トリオの秘話!天才バッターについて話します!【コラボ】〉と題した投稿回で、尚成氏が次のように明かしている。
最初のすれ違いは、横浜ベイスターズに移籍した尚成氏の、対巨人との引退試合だった。打者1人限定での登板に、尚成氏は由伸氏に1番バッターで出場することを電話で打診。由伸氏からは球団に確認するとの返答だったが、シーズン真っただ中で打順変更の願いは叶わなかった。
2度目はこの年の11月23日に開催された東京ドームでのファンフェスタで、由伸氏の現役引退式だった。尚成氏は、実は投手として巨人サイドから打診を受けていたという。すでにシーズン半ばで引退を表明しており、任意引退の手続きが完了していれば、巨人のユニフォームを着てOBとして出場できると思っていた尚成氏だが、ベイスターズの手続きが遅れ、これも実現叶わなかったと吐露。
これに吉田が「国民の、ジャイアンツファンは見たかった」と嘆くと、「ジャイアンツファンのみならずだと思いますよ!プロ野球ファンは絶対見たかったこの対決は」と机に突っ伏すなど片岡が全身でガッカリを表現する姿も見せたのだった。
当チャンネルに由伸氏を招いて当時の心境など訊ねてもらいたいものだ。「夢の対決」は叶わなかったが、「夢の対談」はぜひ拝見したいものである。
(ユーチューブライター・所ひで)