元プロ野球選手・大久保博元氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉に、ロッテ、中日のセ・パ2球団で活躍した元プロ野球選手、愛甲猛氏が出演した。愛甲氏と言えば、中日移籍前のロッテ時代、故・山内一弘氏、故・山本一義氏、故・稲尾和久氏、有藤道世氏、故・金田正一氏、八木沢荘六氏、ボビー・バレンタイン氏といった7名の監督のもとでプレー。「神様、仏様、稲尾様」と崇められた稲尾氏、日本プロ野球唯一となる400勝投手の金田氏など、錚々たる顔ぶれの監督が揃っているが、勝ちゲーム後に取った言動が「唯一」…といった言動を取った監督の名前を大久保氏に明かしている。
同チャンネルの11月4日付け投稿回でのことだが、その人は、移籍先の中日で監督を務め、「闘将」とも恐れられた、故・星野仙一監督だった。
愛甲氏いわく、負けた時は激怒するが、勝ちゲームにおいて、「今日はよくやった」と選手に声を掛ける監督はいても星野監督のように「みんな今日はありがとう!」と感謝の弁を述べる監督はいなかったのだとか。
「負けた試合と勝った試合の後にかける言葉がさ、ギャップがありすぎるくらいなんだけど…選手に『ありがとう』って言う監督、オレ初めてだと思って」と、現役20年間プレーした愛甲氏にとって、最後に出会った8人目の監督に衝撃を受け、人として惹きつけられたのだと懐かしく目を細めていた。
他にも、「この人(星野監督)、絶対、政治家になった方がいいなと思って」とも語っている愛甲氏。一見、恐そうだが、会うと惹きつけてしまう「人たらし」ぶりは、優れた政治家の1つの資質だというのはよく聞く話。衆議院選挙が終わったばかりのこのタイミングだからか、政治家・星野仙一も見てみたかった…そんな気持ちにもさせられた。
(ユーチューブライター・所ひで)