「ハンドパワーです!」「来てます!」で、一躍「超魔術」ブームを巻き起こした、Mr.マリック。その存在を我々が知ることになったのは、1989年に日本テレビ系で放送された特別番組「木曜スペシャル」ではなかっただろうか…。重低音響かせる独特なBGMに乗せて登場したマリックのインパクトは絶大で、28%を超える高視聴率を獲得、その後、数度に渡って企画が組まれている。
そのマリックが、みずからのYouTubeチャンネル〈マリックがきた!!Mr.マリック公式〉で、自身のマジシャンとしての格言の1つ「第一印象は出会った時の7秒で決まってしまう」を紹介。前出の特別番組は「最初の7秒」を極めたスタッフの叡智の結集であったことが明かされた。
4月24日に公開された〈【マリック直伝】心に突き刺さるエンタメの極意!【黄金の矢No.002】〉と題した投稿回を観てみると、「カリスマの一点」に絞ることが狙いだったと語るマリック。カメラが足元から迫ると「誰だろう?」と視聴者の興味関心を惹き、そのためにストロークが要ることから奥行きのある大きなスタジオをプロレスの花道のように使用した。さらにストロークを引っ張るために音が要ることから、選曲されたのが、我々の知る、あの「Legs」だったそうだ。
視聴者から〈30年前のマリックさんの特番の最初の7秒の話は、引き込まれて当然だな。とても勉強になりました(^^)〉〈小さいときにマリックさんの番組見てました。たしかに初め登場する姿がインパクトありまくりでしたね〉といったコメントに加え、〈足先から撮るための時間だからLEGSだったんでしょうか〉としゃれっ気のあるコメントも見受けられた。
30年前は「7秒」としていた時間も、現在は「3秒」まで短縮されているというマリック。マジシャンに限らず、確かに人の印象は瞬時に決まっていることを改めて実感させられた。
(ユーチューブライター・所ひで)