昨今、NPBを賑わせている「DH制」。2019年の日本シリーズでソフトバンクに敗れた際、巨人の原辰徳監督からセ・リーグのDH制導入の必要性をオーナーに報告。昨年の日本シリーズでもソフトバンクに惨敗したことから拍車がかかり、1月19日に開催されたセ・リーグの理事会において、巨人から今期の暫定的なDH制導入を提案したが、他球団がこれを却下。採用は見送られた。
賛否様々な意見があろう「DH制」だが、これに大胆な提案を唱える人がいた。東映フライヤーズ、南海ホークス、阪神タイガースの3球団を渡り歩いた元プロ野球選手・江本孟紀氏である。
元フジテレビアナウンサーのフリーアナ・田中大貴のYouTubeチャンネル〈田中大貴アスリートチャンネル【アスチャン】〉で5月1日付けで〈【衝撃】セ・リーグにDH制!?江本孟紀が大胆提言!<プロ野球近々トピックス>田中大貴アスリートチャンネル アスチャン〉と題し公開された投稿回に江本氏が出演した際のことだった。
DH制の歴史を振り返ると、MLBの中でも人気の低かったアメリカンリーグ(ア・リーグ)が、これを解消するために1973年よりDH制を導入。これを参考に、NPBで人気低迷のパ・リーグが75年からDH制を採用、今に至る背景がある。
「(DH制を)やってないリーグと、やってるリーグを、わずか7試合の日本シリーズで、どっちが強い、弱いってやるから、これが最大の…愚の骨頂というか」と持論を展開する江本氏。DH制を導入したパ・リーグはパ・リーグの野球を、セ・リーグは昔ながらの野球をすべきであり、比較するものではないとした。さらには、1年おき交互にセ・パがDH制を入れ替えたらどうか、との大胆提言も…。
「それ、おもしろいですね」と田中も賛同した江本氏の斬新案。日本のプロ野球が、まだまだおもしろくなる可能性があることを教えられたような回であった。
(ユーチューブライター・所ひで)