野球用語で使われる「タコ」。「3タコ」「4タコ」なんてよく耳にするが、これは出塁できずに凡退を繰り返すことを意味する言葉で、タコのように骨抜きにされたから、数字の「0」がタコ焼きに見えるからなど、語源には諸説あるようだ。いずれにしろ、プロ野球選手にとっては、あまり縁起の良い言葉ではないのだが、「オレの野球はタコ野球」と、まるでお笑いタレントの「ねづっち」がごとく、「謎かけ発言」で笑いを誘った元プロ野球選手は、主に巨人で活躍した左腕、1981年には最優秀救援投手のタイトルに輝いた、角盈男氏であった。
元フジテレビアナウンサーで現在はフリーアナの田中大貴のYouTubeチャンネル〈田中大貴アスリートチャンネル【アスチャン】〉の、5月31日付けで〈【必見】角盈男が選ぶ歴代最強クローザーは誰!?クローザーの大切なこととは!?田中大貴アスリートチャンネル アスチャン〉と題し公開した投稿回の中、角氏が、日本プロ野球史上最強クローザーとして、MLBでも活躍したその実績から、「ハマの大魔神」の異名を取った佐々木主浩氏の名前を挙げるなどして番組は進行。そんな中、「オレがクローザーしてた時は、世間は『タコ野球』って呼んでたんです」と角氏。司会の田中や、アシスタントを務めるタレントの土屋炎伽が「タコ野球?」「タコ焼き?」と首をひねると、そのココロは…と言わんばかりに角氏が「ピンチになったら墨(角)を出すと言って」。これに田中、土屋が「ああ~!」と大きく納得のリアクション。さらに角氏が「こういうの自分で言うの恥ずかしい…」と被せ、スタジオを笑いに包む一幕を見せたのだった。
新聞の一面は「角、抑える」ではなく、「角、打たれる」と書かれるくらいの一流投手を目指していたという角氏の”シャレた謎かけ”に、なんともホッコリさせられた回であった。
(ユーチューブライター・所ひで)