深田恭子の適応障害の治療による降板の後、フジテレビ系の7月期ドラマ「推しの王子様」で主演を務めることになった比嘉愛未。フジ関係者が内情を明かす。
「『推しの王子様』は、今年1月期に同じ木曜22時の枠で放送された『知ってるワイフ』の制作陣が再集結し、深キョンが主役であることが前提で台本が作られました。それだけに、彼女の近年の方向性から、比嘉も艶っぽい演技を求められそうです。とはいえ、ベンチャー企業の女性経営者という役柄はかえって比嘉のほうが似合うという意見もあり、話題性から言っても局内では期待する声が高い」
思わぬ代役登板は、比嘉の女優人生を変えるかもしれない。女優ウォッチャーのライター・尾谷幸憲氏はこう指摘する。
「彼女はこれまでパッと出でバカ売れしたわけではなく、着実に実績を積み重ねてきた女優です。だからこそ、放送開始まで時間もない、7月期のドラマの代役に対応できる実力を買われての抜擢だったと思います」
比嘉は抜群のスタイルを引っさげて地元・沖縄でモデルデビューすると、05年公開の映画「ニライカナイからの手紙」(IMJエンタテインメント、ザナドゥー)で女子高生役として初出演。高校卒業後に上京すると、07年前期放送のNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」のヒロインを務めている。その後は「コード・ブルー─ドクターヘリ緊急救命─」(フジ系)シリーズなどで人気を高めた。現在は、今年6月スタートのテレビ東京系ドラマ「にぶんのいち夫婦」でも主演を務めている。番組制作会社スタッフが語る。
「『コード・ブルー』シリーズが好例ですが、脇役に回っても悪目立ちすることなく、それでいて役柄に応じてしっかりと存在感を放つことができるほど、順応力が高い。実は、学生時代に些細なことで仲間外れにされたことがあったそうですが、その時の感情や心の動きまで芝居に生かしているというほど、役作りに貪欲な女優です」
仕事に対しては、真面目な優等生タイプとの評判も高いが、ドラマ関係者も相槌を打って、
「現場で何度撮り直しさせられても、文句すら言わない。顔にも出さず、一生懸命に演技やセリフを繰り返しています。会話をしても礼儀正しく、目を見ながらゆっくりと伝えたいことをしゃべってくれるんです」
そうは言っても、単なる堅物というわけではなく、現場ではムードメーカーになることもあるようだ。
「カメラが回っていない時もニコニコしていて、共演者やスタッフと飲みの話で盛り上がることもあります。酒好きで、家飲みもよくするそうです」(ドラマ関係者)
性格面で悪い噂を聞いたこともないという。