2008年からコント日本一を決める大会として開催され、第14回を迎えるキングオブコント(KOC)。TBS系列で生放送される決勝戦を秋に控え、6月から予選が行われている今年の大会で大きな話題となっているのが「エントリー資格の改定」だ。
これまでアマチュアのみに許可されていた「即席ユニット」での出場が事務所に所属するプロの芸人にも解禁されたのだ。
「優勝を狙える即席ユニットが続々と参戦を表明している。今回のルール変更はお笑い界を震撼させる大事件ですよ」と語るのはお笑い関係者だ。続けてもらおう。
「一躍、優勝候補の筆頭と目されているのが2014年のKOCで優勝したシソンヌと準優勝のチョコレートプラネットによる『チョコンヌ』。今年のR-1チャンピオンのゆりやんレトリィバァとガンバレルーヤが組んだ『ガンバレルーやんレトリィバァ』もかなりの確率で決勝進出すると見られています」
またライブシーンでカリスマ的人気を誇ったラーメンズの片桐仁と青木さやかのコンビ「母と母」など有力ユニットが参戦する今年のKOC。同関係者は「出場規約の変更が大会の盛り上がりに寄与することは間違いありませんが、一部ではブーイングも飛び出している」と明かす。
「まだ知名度が低く、この大会に賭けて頑張っている芸人にとってはたまったもんじゃない。準決勝の常連でもある若手実力派コンビのひとりは『すでに売れている人に出場されるのは迷惑でしかない。正直やめてほしい』とホンネを漏らしていました」(前出・お笑い関係者)
かつてない激しい争いとなりそうだ。
(山倉卓)