「二刀流」の侍が米球史に新たな歴史を刻んだ。7月14日の「MLBオールスターゲーム」にエンゼルスの大谷翔平(27)が初選出。しかも、「投手兼指名打者」という夢の“共演”が実現するというのだ。MLB評論家の友成那智氏が鼻息を荒くして語る。
「まさに大谷のために用意された檜舞台といっても過言ではありません。投手としては短いイニングでの起用になるため、160キロ超のストレート連発の奪三振ショーになるでしょう。元ヤンキース・松井秀喜の日本人本塁打記録を通過点にして記録を更新し続ける打撃にも期待できます。そして、その存在感は米球界に留まりません。NBAのスター選手ケビン・デュラントが『人間並みじゃない』と賞賛の声を上げたように、他競技のトップ選手からも一目置かれるほど注目度が爆増しています」
全米がメロメロになるのも無理がない。6月には野手として球団タイの13本塁打、投手として2勝をマークして初のア・リーグ月間MVPに選出された。日本人としては、04年8月のイチロー、07年7月の松井以来3人目の偉業である。
もはや大谷の飛ぶ鳥を落とす勢いは、多士済々の大リーガーでも止められない。まさに、投げるも打つもよしならば、「究極の矛と盾」よろしく、メジャー屈指のホームラン打者、片や160キロの超速球を操る本格派右腕が対決したらどうなるのか?7月13日発売の「週刊アサヒ芸能」7月22日号では、夢の対決を5打席勝負でシミュレーション。打撃に一家言のある松永浩美氏と元エンゼルス日本担当スカウトの角盈男氏の解説を添えて完全再現した。