阪神、日本ハムなどで活躍した元プロ野球選手・新庄剛志氏が、かつてともにプレーした、阪神一筋13年の元プロ野球選手・中西清起氏のYouTubeチャンネル〈中西清起の虎の穴チャンネル〉に出演。阪神時代の思い出に話の花を咲かせていると、新庄氏が「野球諸君のみんな、野球(試合の状況)が一番見れるポジションってどこか知ってる?」とカメラ目線で視聴者に問いかけた。やがて新庄氏がみずから口にしたのは意外な回答で、それを裏付ける驚きの過去エピソードが明かされたのだった。
同チャンネルの7月18日付け投稿回〈【裏話】ついに新庄がきてくれましたので、阪神時代の裏側全部暴露します〉でのことだが、「キャッチャーは白線の外に出て全体が見えるって言うけど、一番(全体が)見えるのはセンターだからね!」と現役時代の自身のポジションを挙げた新庄氏。
聞けば、ピッチャーのフォームや肩の開き具合を確認するのはセンターから見るのが適しているそうで、試合の中で十数球見れば、ピッチャーとバッターの調子がわかったと語る。
また、「配球の妙」にも気づくようになったとし、「オレがキャッチャーにサインを出して、キャッチャーがそれを見て(ピッチャーにサインを)出したら試合に勝てるんだんだけど…」とまで新庄氏は豪語。
これに、「完封したよね」と水を向ける中西氏。事実、1度完封試合も成し遂げたそうで、当時キャッチャーを務めていた山田勝彦氏から「次も頼む」とせがまれたところ、「オレがサイン出して勝ってんのに、何で山田さんだけ給料上がるのイヤだよ!」と突っぱねたのだと新庄氏はスタジオの笑いを誘っていた。
当時は成績不振から阪神の暗黒期と呼ばれ、「遊び心でやって、たまたま完封しただけ」と謙遜してみせた新庄氏だが、やはり彼の「宇宙人的な神通力」を感じさせる貴重な話と言えるだろう。
(ユーチューブライター・所ひで)