今季はケガで欠場が続いていたバンクーバー五輪金メダリストのキム・ヨナ(23)がついに復帰を果たした。宿命のライバルとのソチ五輪での決戦を前に、銀盤の女王は“不敵な進化”を遂げていた。フェロモンをまき散らす「女尻」を鍛え上げてきたというのだ。
「ジュニアの頃から今まで一緒にやってきて、ライバル意識もあります。お互いに避けたい存在であるけど、浅田選手がいなかったら、自分はここまで来られなかった。浅田選手にとって重要なシーズンなので、頑張って準備したのだと思います」
12月6日からクロアチアで開かれたフィギュアスケートの国際大会に出場したキム・ヨナ。出発前に韓国の報道陣を前に、浅田真央(23)についてこう口を開いた。もちろん、これ以前に浅田がメディアに対して、「キム・ヨナがいなければ、現在の自分はいない」と発言しており、返礼のリップサービスであろう。
とはいえ、右足甲のケガのため、キム・ヨナは今季のGPシリーズを欠場。昨季の世界選手権での優勝以来、国際大会からは遠ざかっているが、そのわりにずいぶんと余裕があるコメントである。
クロアチアでのキム・ヨナの滑りを見たジャーナリストはこう話す。
「本人が『8~9割の仕上がり』と話していたように、前回の五輪時に比べれば、精彩を欠いていました。ジャンプの前の助走の姿勢が悪く、ステップでもターンを多用していましたが、氷とエッジがすれる時が以前よりもぎこちない。現在の浅田は得意のトリプルアクセル(3回転半)で減点が続いていますが、ステップやスピンの芸術点の面でもキム・ヨナより上々の仕上がりだと思いました」
だが、キム・ヨナは冷静に浅田の演技を分析してみせるなど、不敵なまでに自信ありげなのだ。彼女の自信の源泉となっているのは、いったい何なのか。あるスポーツ紙記者は、キム・ヨナの微妙な変化を見逃していなかった。
「世界選手権の時のキム・ヨナと比較すると、腰の周りが大きくなっています。リンクの上に立てない分、体を整えてきたのではないでしょうか。下品な言い方になりますが、明らかに尻が巨大化している。しかし、これはフィギュア選手としてはいいことなのです。科学的にも尻が大きいほうが体幹が強いと言われています。ジャンプの際には体幹の強さは有力な要素になる。それに、白人に比べれば、どうしても東洋人はスタイルでは見劣りしますから、尻が大きいほうが白人の審査員には大きなアピールになるでしょう」
バンクーバー五輪では007の音楽に合わせて、指ピストルで審査員たちのハートを射抜いたキム・ヨナ。今度は巨大化した尻で審査員を悩殺しようとでもいうのか。
前出・ジャーナリストはこう話す。
「体ということなら、浅田も前回の五輪と比べて、だいぶ丸みを帯びて大人の体になったという印象を受けます。芸術点が上昇しているのもそれが一因でしょう。体の成長の度合いにしても、浅田のほうがハッキリとしているので、十分に戦えると思います」
日韓両国の「国民の妹」はすっかりオトナのカラダに進化した。どうせなら、ソチ五輪では、日本の美尻に金メダルを獲ってほしいものだ。