コント日本一を決めるお笑い界の賞レース「キングオブコント」。2008年にスタートした同大会は今年で14回目で、バイきんぐやコロコロチキチキペッパーズら、同大会での優勝をきっかけに多くの芸人がブレイクを果たしている。
現在、TBS系列で秋に生放送される決勝戦を前に予選が行われている同大会。お笑い関係者は「まだ準々決勝が終わった段階ですが、間違いなく今大会は過去最高の盛り上がりとなりそうです」と語る。理由のひとつがエントリー資格の改定だ。この大会だけのためにユニットを組む「即席ユニット」が解禁されたのだ。
「チョコレートプラネットとシソンヌの『チョコンヌ』や、間寛平と村上ショージの『ヤギとひつじ』、おいでやす小田とこがけんによる『おいでやすこが』など話題性抜群の即席ユニットが準優勝に駒を進めています」(前出・お笑い関係者)
極めつきは大物コンビの参戦だ。
「『賞レース3冠』を狙うマヂカルラブリーと霜降り明星の参戦で、これまでになく豪華な大会になりました」(前出・お笑い関係者)
もっともこのお笑い関係者は「盛り上がりの反面、予選の審査に公平感が欠けてしまっている」と、こうも指摘する。
「準々決勝では微妙な出来だった霜降り明星やニューヨークが勝ち残り、観客が『とにかくウケていた』と口を揃える天竺鼠が落ちるといった『ネームバリュー重視』の選考になっている。決勝に人気芸人を残したい気持ちはわかりますが、さすがに『忖度しすぎ』と感じざるを得ません」
盛り上がりに水を差すような形にならなければいいのだが。
(川瀬大輔)