連載725 天才テリー伊藤対談「オフレコ厳禁」
今年8月まで経産相として震災対応に尽力した海江田万里氏。8月の代表選で敗れた野田総理の政権運営は「安全運転」と評価する。注目される原発問題は「国民投票をやるしかない」と持論を語る海江田氏に、天才テリーは「早く総理になって、次は官邸で対談を!」と陳情した!
ゲスト海江田万里(かいえだ・ばんり)
1949年生まれ、東京都出身。参議院議員秘書、経済評論家としての活動を経て、93年の衆議院議員選挙に立候補し、初当選。96年には鳩山由紀夫氏、菅直人氏らと民主党を結成。政権交代後は菅内閣で内閣府特命担当大臣や経済産業大臣として活躍。現在は衆議院の財務金融委員長を務めている。
テリー 代表選のことから聞きたいんですけど、立候補したのは小沢さんのほうから声があったんですか。
海江田 いや、私のほうからです。まず鳩山さんのところに行って、鳩山さんに身柄を預ける形にしたんですけど、鳩山さんのグループでは先に小沢鋭仁さんが手をあげてたから。
テリー
小沢鋭仁さんは結局、降りましたね。
海江田
ええ。で、鳩山さんが小沢さんに相談してくれたということです。
テリー
でも、小沢さんと組むのはリスクもありますよね。そのへんはどうなんですか。
海江田
ただね、小沢さんの力というのは民主党の中でありますから。民主党が政権与党になってから2年、小沢さんの力が本当に発揮できたかというと、なかなかそうじゃなかったんでね。それがどうも、いまひとつしっくりいかない1つの理由かなと思ったんで、小沢さんにも協力してもらおうと思ったんです。
テリー
1回目の投票の時、あの数字は海江田さんにとっては意外な数字じゃなかったかと思うんですけど。
海江田
はっきり言ってね、投票が始まっちゃうと、あとはまな板のコイですよ。もちろん1回目で決まれば、それにこしたことはないんだけども。
テリー
で、2回目の決選投票ですけど、けっこう差がつきましたね。
海江田
まあ約40 票差ということですから。途中でね、例の鹿野さんが上着を脱いだという。
テリー
あ、ありましたね。
海江田
僕はそんなことは全然知らなかったんだけど、その情報が投票が終わる前に入ってきて。
テリー
嫌な情報ですね。
海江田
そう(笑)。その時はやっぱりまずいなと思いましたね。
テリー
何だったんですか、この40票というのは。
海江田
わかりませんね。でもひと言で言えば、力不足、それから準備不足。それはしょうがないですよ。
テリー
終わったあと、小沢さんや、鳩山さんとはどんな話をしたんですか。
海江田
まあ、お礼のご挨拶をしました。鳩山さんとは何度か会ってますけど、小沢さんとはまだゆっくりお話ししていませんので、少し落ち着いたらと思ってますけど。
テリー
今、海江田さんはどういう立ち位置になるんですか。海江田 もう1回原点に戻ろうということで、僕はもともと税金党ですから、税金の問題を一生懸命やっていこうと思ってますが、あともう1つ、衆議院の財務金融委員長をやることになりまして、これからも国会の財務金融委員会のほうの法案がめじろ押しなので、あんまりゆっくりできそうもないですね。