毎日新聞と社会調査研究センターが8月28日に実施した全国世論調査で、菅内閣の支持率が26%を記録し、政権発足以降で最低を更新した。
自民党総裁選(9月17日告示、29日投開票)を間近に控えて危険信号が灯る中、援軍として名乗りを上げたのは小泉進次郎環境相だ。
8月27日の会見で菅義偉総理の支持を表明すると、
「総理には『降ろすなら降ろせ』という戦う姿勢で臨んでいただきたい」
と、熱いエールを送っている。
「同じ神奈川選挙区で親しい間柄でもありますが、力を入れているエネルギー政策が実現できるかどうかは、菅義偉総理のバックアップにかかっていると見られています。それだけに、是が非でも勝ってもらわなければ困るのでしょう」(政治部記者)
高市早苗前総務相や岸田文雄前政調会長が党再選に出馬を宣言する中、小泉氏が味方になってくれるのは菅総理にとっても明るいニュースだろう。
ますます党総裁選の行方が気になる一方、進次郎ファンの間で熱いエールよりも気になる「小泉発言」が話題になっていた。
「毎日新聞が中高生向けに発行する『15歳のニュース』で、小泉氏が子供たちの質問にわかりやすく答えていくインタビューが8月上旬に配信されました。その中で最後のメッセージとして、『15歳の私はマイバッグという言葉もない世界に生きていた。そして野球部員だった私は水筒を使っていたけど、環境配慮の観点で水筒を使っていなかった』と久しぶりに“進次郎節”が炸裂したかと思わせるフレーズが飛び出したのだ。“水筒を使っていたけど、水筒を使っていなかった”と読めるこのメッセージにネット上でも思わず、《なるほど、意味わからん》、《これ一休さんなら解ける?》とツッコみ合戦になりました」(前出・政治部記者)
おそらくは“水筒を使ってはいたが、環境のことを考えて使っていたわけではなかった”との意味だろう。しかし、音声であれば、抑揚のつけ方で意味が入ってくるところが、文字だけなので、中高生だけでなく、大人にとっても難解なメッセージのようになってしまったということのようだ。