70年代や80年代は「歌手」こそがアイドルの王道だった。そんな風潮でありながら、ドラマや映画で輝きを放った「アイドル女優」もいる。85年に「ヤヌスの鏡」(フジテレビ系)で主演を飾った杉浦幸は、当時を懐かしむ。
「多重人格で不良に変身するためのメイクは、ファンデーションじゃなくてドーランを使っていたんです。なので肌荒れはハンパなかったです。あと、怖さを出すためにパーマのカツラの下で目を吊り上げ、こめかみのあたりに絆創膏で固定して。ここも肌がすごく荒れました」
70年に「ハレンチ学園」(テレビ東京系)のヒロインを務めた児島美ゆきもまた、「スカートめくり」を日本中に流行させた元気なキャラクターを振り返る。
「実は1作目ではスカートの下に水着を着させられたけど、試写を見たらめくられた時に不自然で」
そのため、次からは、「レースのかわいい」肌着を着るようにしたとのことである。
堀ちえみ主演の「スチュワーデス物語」(83~84年、TBS系)で、同僚の役だった高樹澪はこう語る。
「当時の平均睡眠時間は3時間。過労のためか盲腸になって、伝染したように堀ちえみさんなど出演者が次々と盲腸になったのは驚きました」
9月21日発売の「週刊アサヒ芸能」9月30日号では、伊藤つかさやいとうまい子など、忘れじのアイドル女優たちの近況を伝えており、夢中になった世代には感涙モノだ。