●ゲスト:魚住りえ(うおずみ・りえ) 1972年、広島県出身。慶應義塾大学卒業後、1995年「日本テレビ」入社。「所さんの目がテン!」「ジパングあさ6」「京都 心の都へ」などを担当。退社後はフリーとして活動する他、自ら立ち上げた「魚住式スピーチメソッド」の講師として活動。「たった1日で声まで良くなる話し方の教科書」(東洋経済新報社)シリーズは累計25万部を超えるベストセラーに。9月28日、「1秒で心をつかめ。一瞬で人を動かし、100%好かれる声・表情・話し方」(SBクリエイティブ)発売。
日本テレビを2014年に退社した魚住りえ。その後はフリーアナウンサーとして、また自ら立ち上げた「魚住式スピーチメソッド」の講師としても活動中だ。意外にもこれまで一緒に仕事をしたことはなかったという2人。天才テリーによる口説き方講座がついに開講!?
魚住 今日は、爽やかなイメージで。すごく素敵ですね。
テリー ほんとに? さすがだなぁ。僕、今、1秒で心を掴まれましたよ。
魚住 ありがとうございます。
テリー 実は今日、なぜ普段は着ない紺のブレザーを着てるかというと、これ(「1秒で心をつかめ。」)を読んだからなんです。
魚住 本の中に「紺色のジャケットは知的な印象を与える」って書かせていただいたからでしょうか。お会いした瞬間に「わぁ、爽やか」って思いました。
テリー 僕、ほんとは爽やかでいいヤツなんですよ。テレビで「オラーッ」てやってるのは、プロレスラーバージョンなんで(笑)。
魚住 そうなんですね(笑)。日本テレビ時代から、お仕事を一緒にさせていただいたことは一度もないですよね。
テリー 僕はどっちかというとバラエティーのほうですからね。で、今日はアサ芸読者のために「1秒で相手の心をつかむ方法」をいろいろと教えてほしいんですが、例えば結婚式のスピーチなんかで、何か話さなきゃいけない時って、どうすればいいんですか。そもそも年を取ってくると、あんまり大きな声でしゃべる機会も少なくなってくると思うんですが。
魚住 大きな声は、お腹にちょっと力を入れて引っ込めると、けっこう出るようになりますね。それを意識すると、緊張がなくなるわけじゃないんですけど、高くなりすぎていたテンションをちょっと下げて、落ち着いてしゃべることができるようになるんです。
テリー 例えばスピーチの時って「本日は」から始まりますよね。これはどのぐらいのトーンで入るのがいいんですか。
魚住 出だしは、普段よりちょっと高めの声で入るといいと思います。今日、テリーさんもお会いした時に、「どうも!」っておっしゃいましたよね。あのぐらいのテンションと音の高さで入ると、まずグッと皆さんの注目を集めることになります。特に披露宴で、皆さん歓談中で、お食事されてると、「では続いてテリー伊藤様からお言葉を」って言われても、全然聞いてもらえないみたいなことがあるじゃないですか。
テリー ありますね。
魚住 そういうにぎやかな場だと、大きい声プラスちょっと高めの声で入ると、みんなが振り向いてくれますよね。
テリー まず、聞く耳を持ってもらわないとね。
魚住 そうです。誰も聞いてない、アウェイな雰囲気でしゃべりたくないですよね、特に人前で話し慣れてない方は。普段の声が「ド」だとすると、「ソ」か「ラ」ぐらいの音で話すのがいいと思います。
テリー ドレミファソラ‥‥けっこう高いですね。
魚住 高いです。営業の方なんかだと「ラでしゃべったほうがいい」って言われてます。私も普段はボソボソとしゃべるほうなんですが(と実際にボソボソしゃべる)、やっぱりこれだと元気がなくて感じが良くないですよね。