今年7月、過去の「いじめ告白記事」が問題視され、東京オリンピック開会式の音楽担当を辞任した小山田圭吾。日本中から猛批判を浴びた騒動から2カ月。新曲の発売中止や音楽イベントの出演取りやめ、音楽を担当する「デザインあ」(NHK Eテレ)の休止など、活動自粛を強いられてきた小山田だが、ここにきて新たな動きが生じている。
9月16日発売の「週刊文春」でインタビューに応じた小山田は、「その場を盛り上げるために、自分の身の回りに起きたことも含めて語ってしまいました」と、いじめの事実を否定し、掲載誌で事前の原稿チェックができず、記事を読んでショックを受けたことも明かした。
同17日には自身の公式サイトに「いじめに関するインタビュー記事についてのお詫びと経緯説明」と題した5000文字を超える釈明文を公開。再びいじめを否定した上で、現在の自分について〈20代当時の価値観とは遠く離れた人間になったと思っています〉などと綴った。
この釈明文について坂本龍一が〈なかなかこれほど真摯な文章は書けるものじゃない〉とインスタグラムに綴るなど、いよいよ復帰間近とも見られているのだが──。
「むしろ完全復帰が遠のく状況に陥ってしまったのではないでしょうか」と語るのは音楽関係者だ。続けてこう語る。
「文春のインタビューでは反省の弁を真摯に語っている印象でしたが、釈明文では“自分は変わった”とアピールするなど“これで一区切りつけたい”という思惑が見え隠れする。案の定、SNSでは小山田への批判が再燃しています」
小山田の「今後」を見守りたい。
(川瀬大輔)