大洋一筋で、プロ通算201勝で名球会入りし、切れ味鋭いシュートから「カミソリシュート」の異名を取った元プロ野球選手・平松政次氏。その平松氏が、元プロ野球選手・大久保博元氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉に出演した去る9月28日付け投稿回で、切れ味鋭いのは投球だけではなく、その平松氏の存在自体だった!?…と思ってしまう仰天エピソードが明かされた。
例えば、平松氏が登板したある試合でのこと。ライトの守備についていた江尻亮氏がエラー。先輩にあたる江尻氏に対して、平松氏は我慢がならずにマウンドの砂をライト方向に蹴り上げるといったこともあったとか。
「もう毎試合ね、ゲーム終わるとコーチ陣に部屋呼ばれて、すごいお説教される…」と平松氏。そしてそんなコーチ陣に対しても、歯向かう姿勢を見せていたというのだ。
そんな平松氏の“武勇伝”エピソードは自陣のみならず、敵チームに対してもあったそうだ。平松氏登板のとある日の対中日戦を振り返り、「前日投げたかどうか知らないけど、星野仙(一)さんが上がりなんだよ。上がりのピッチャーがベンチ入ってきて、オレのことめちゃくちゃヤジってたんだよ。オレ頭にきてね、『仙、出てこい!』って…」と、マウンドからベンチ近くに歩み寄り、闘将とも呼ばれた、あの故・星野仙一氏に対して大声を上げて挑発したのだとか。
星野氏は、平松氏の同郷(岡山県)の先輩にあたるが、「そういうところからまずカミソリ(という異名)ってついたんだと思うんですよ」と大久保氏も笑いを誘った今投稿回。ご法度ながらも、平松氏の怒りのホコ先が、後輩ではなく先輩だったことから、何か清々しく拝聴できた。
(ユーチューブライター・所ひで)