「闘将」「燃える男」の異名を取った、故・星野仙一監督といえば、現役選手時代、監督時代も一貫して熱い人であったことは周知の通りで、常に「怒鳴っている」といった印象の強い人だった。しかし、めでたい報告をすれば、そんな時くらいは褒めてくれてもよさそうなものなのだが、「怒られて電話を切られた」と面白エピソードとして明かす人がいた。プロ通算219勝で名球会入りも果たし、中日ドラゴンズで活躍した元プロ野球選手、山本昌氏だ。元プロ野球選手・大久保博元氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉、4月19日に〈第三話 200勝しても褒められない星野監督との関係〉と題した投稿回で山本氏が振り返っている。
星野監督とは、1987年から91年の第1次政権と、96年から2001年の第2次政権で師弟関係にあった山本氏。「100勝した時、星野さんの勝ち星(146勝)した時、200勝も引退も全部1番最初に連絡したのは星野さん」と、親よりも先に報告したと、星野監督に全幅の信頼をおいていたようだが、「褒められたことがない」とも語ったのだ。
「星野監督の勝ち星超えてさあ、それ阪神戦だったの。(星野監督が)阪神で監督やってる時。間が悪いなと思いつつ電話したの、その晩…」と、電話報告したことを明かした山本氏。すると星野監督には、「当たり前だろ、コノヤロウ!」と怒鳴られガチャンと電話を切られたと、芸人さながらの淀みないしゃべりでスタジオを大いに沸かせたのだった。星野監督とは、まだまだ語りつくせないエピソードがあるようで、今後の山本氏の「秘話」に期待しつつ、山本氏の「話術」にも注目したいところだ。
(ユーチューブライター・所ひで)